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BLACK CAT イヴ

株式会社ぴっころより「BLACK CAT イヴ」のレビュー。

発売日:2006年5月
価格:3,960円(税込)
スケール:1/8(約18cm)
原型制作:宮川武

外箱表。開口部が大きめの時代を感じるパッケージですね。

「ブラック・キャット」より「イヴ」を立体化!
原作者の矢吹健太郎先生書下ろしの新デザインに原型師、宮川武氏が命を吹き込んだ最強コラボ!(公式より引用)

なるほど、最強コラボ・・・だそうですよ?笑

外箱裏。イマドキのフィギュアと違って、結構な情報が書いてありますね。お値段とか素材とか・・・

フィギュアの前にデカデカと書いてありますが、原型師は美少女フィギュア界で知らない人は恐らくいないであろう、有名な宮川武氏が担当。そして監修はなんと原作者の矢吹センセーという最強タッグ!これは期待せざるを得ない・・・ん?企画・製造・販売元が・・・「株式会社 ぴっころ」?

今は亡きぴっころじゃあないか!いや、今でもあるんか?と思って調べたところ、最後の登記簿更新が2015年でした。という事は恐らくもう・・・な感じでしょうか。皆さん、ぴっころって知ってますか?あのクソ緑ナメック星人じゃあないですよ!

かつてはゲームセンターのプライズ品を中心に名を馳せた会社ですが、こんなフィギュアも担当していたんですねぇ。というかこのフィギュア、確かジャンプとかで製作レポート漫画が載っていた気がする。懐かしすぎぃ!そしてこのフィギュアはカラバリが沢山あります。私も全て把握していないのですが、少なくとも赤、白、紫は確定で存在しますので気になる方は探してみて下さい。

台座。プラ製の円形台座に金のネームプレート。
成形色なので安っぽさはありますが、ネームプレートでなんとか緩和している感じ。笑

フィギュア本体と、矢吹先生(本体)をセットするとこんな感じ。これで一応完成かな?
矢吹センセは特にダボが無いので、好きな所に置いてあげましょう。イヴはダボの整合性が悪く、写真でも挿さり切っていないのが分かると思うのですが、これでもかなり無理してぶっ挿しているので許して。笑






















お顔。なんか、悪く無いとは思うんだけど・・・う〜〜〜ん?
明かに劣化したなぁと感じるのは、質感ですね。まぁ当時物のフィギュアに言うのは酷かもしれませんが、ガチャクオリティのフィギュアがそのまま大きくなった雰囲気が強いです。

言うなればYujinのSRシリーズのDX版ですかね?あれが正しい表現かも。簡単に言えば「安っぺぇ!」これに尽きます。肌のテカリや眉毛のプリント感、そして手書きの瞳・・・これはレガシーを感じますねぇ。笑

目線に合わせてあげるのが良きですね。
角度によって破綻はあまり感じませんが、この時代の二次元フィギュアあるあるで平坦すぎてバランスが崩壊している事も少なく無いです。

口のラインがガタガタなのがちょっと気になるかな・・・こう言う所も仕上げの荒さに繋がると言うか。
先ほど瞳の塗装について言いましたが、まぁ手塗りにしてはかなり丁寧な方だと思います!ただ原作のイヴって瞳の色は黒のイメージなので、アニメ準拠の赤色は個人的にイメージにない。笑

煽りで見ると、ヅラかぁ!ってくらいに前髪が浮いていますね・・・別パーツだからこそ。
しかしピンキーばりにテカテカなこのお肌はどうにかならなかったのかなぁ。せめてもう少し発色が良ければ。
今の時代にベタつかないで残っていてくれていただけでも良しとしますか。

アホ毛なげぇ!
髪の毛はグラデーションではなく、ハイライト的な塗装が施されています。金髪じゃなくて明るめのクリームレモン色なのが惜しいですが、まぁ実際に金髪だと安っぽく見えるからこれで良かったのかも?

毛先はいつでも変身(メタモルフォーゼ)できるよう、しなっています(嘘)。
それは冗談ですが、まぁ全景を見たら分かる通り、毛先がしっかりトランスしていますねぇ。
これがないとイヴじゃないですからね、スヴェンもビックリですよコイツァ。

後ろから見ると、結構な数のパーツが髪の毛で分割されているのが分かりますね。
毛量が多く見えますが、結構軽いので支柱がなくても大丈夫そう。

劇中でも一番メジャーだったトランス、切れ味抜群モードです。
クリアレッドのパーツになっており、結構綺麗!ただし、表面処理が甘かったのが、一部分が膨らんでしまっています。惜しい・・・

そして左腕には天使の羽が!髪の毛のクリアパーツと比べると、ちょっと重厚感溢れる仕上がり。
根本部分に薄くグラデがかっています。付け根の部分がちょっと粗い気もしますが、まぁこんなものかな?

裏側は、汚れた羽・・・笑
つまり、これは、堕天使?!る、ルシファー?!

ボディラインに沿った、ピタピタのゴシックお洋服。イヴといえばこの服ですね。
胸の上にはクロムハーツ・・・もといオリジナルのアクセサリーが付いています。それにしてもこのイヴ、明かに盛っているな!!!(何がとは言いませんが)

左腕は袖口が破れており、脇から肩にかけてガッツリ拝むことができます。
とはいえ作り込まれているわけではないので、恩恵はあまり感じませんね。なんなら破れた箇所の造形のダルさが目立つ・・・

右腕は特に破れたりしていませんね。アームカバーもしっかり着けています。
斜めから見たら、もう完全に巨乳じゃな・・・こんなのイヴじゃねぇやい!!

しかも、なんか勃っている気が・・・こんなのイヴじゃないやい!(2回目)
いや、まぁ今ではエロの伝道師と言われる矢吹センセですが、まだこのBLACK CATを連載していた時はそこまでだったんですよ。今のベイビー達には嘘つくな!って言われそうですけど。

そりゃね、BLACK CATが終わった後にTo LOVEるという少年には刺激が強すぎる漫画を連載していたら、そんなの信じられませんって。しかもその後刺激が強すぎるゆえ、ジャンプSQというちょっと大人向けの雑誌に移行して「To LOVEるダークネス」とかいうエロ漫画一歩手前の作品を描いていましたからね。そりゃ矢吹神とか言われますて・・・

髪の毛と服の隙間に入れた右腕。見えにくい部分ですがちゃんと造形されています。

腰の破れた部分は塗り肌です。近くで見たら、顔や腕の成形色との違いがすごい。笑
しかしここまで破れて、傷ひとつなく涼しい顔をしているイヴってどんな状況?

シンプルなスカートスタイル。
こちらも端っこの方は破れていますが、ガッツリではないのでセクシー度は控えめ。さらに下地にペチコートがあるので、見た目よりもガードは硬いかと思われます。

しかしなんちゅーウェストの細さじゃ・・・
BALCK CATのキャラはみんなスタイルがよく、まぁ矢吹センセが描くキャラはみんな綺麗でしたね、男も女も。髭が生えているスヴェンでさえも全然綺麗な顔をしていましたから(確かトレインより人気あったと思われる)。私も個人的にはイヴとスヴェンのほのぼの親子愛が好きでしたねぇ。

こっちから見たら結構際どい。
イヴって身長が133センチしかないんですよね。どんだけ小さいん?!って感じですが、これから成長するのでしょう・・・あ、ちなみに爪の造形はありません。

太ももの絶対領域と、ニーハイソックスは大正義ですね。しかもこのイヴ、ちょっと肉感的なのが素晴らしい・・・
ニーハイのぎゅっとした締め付けで太ももとの段差が出来ているの、大好物すぎます。

例によって台座に挿さっていないのはご勘弁。こうやって見るとちょっと靴が大きい気がしますね。

反対側からも。

やっぱりガードは硬め!
最近ふと思うのですが、美少女フィギュアでパンツが見える・見えないで売上は結構変わるはずなんですよね。初めから答えが分かっているもの、例えば脱げなかったりパンツが見えない、もしくは最初から見えているという、変化に乏しいフィギュアですね。そういうのよりも、買った人だけが楽しめるというか、「これはどうなっているんだろう?」という楽しみが、購買意欲を駆り立てるのです。

・・・と、矢吹神も申し上げております。
今ではあまり見なくなりましたが、この矢吹猫、至る所で目にした気がします。それくらいアイコンとして優秀だった。

好きな所に置けるのがポイント高いですね。
むしろこっちの方がメインという方もいるのでは・・・

みなさんお待ちかねの・・・白!
めちゃくちゃお子ちゃまじゃあないの?!

かなりしっかりしたタイプです。ザ・少年誌のキャラクターの下着って感じで嫌いじゃあないよ。
まぁこれも時代(と造形師の癖)だとは思うんですけどね。仮に10年後に出ていたら、もっとセクシーな下着になっていたかもしれない・・・とういう意味では貴重ですよコレは。

























大きさ比較。フィギュアに対して台座が大きすぎるのはご愛嬌。

以上でした〜。
企画としては素晴らしい、何より原作者監修というパワーワードにプッシュされたフィギュアでしたが、量産化に当たって当時の技術と素材ではnコレが限界だったんですかね。宮川武氏とすぐ分かる造形なのはさすがですが、今となっては少し古く感じてしまいましたね・・・そういう意味では色々と惜しかったフィギュアだったと思われます。

コレが例えばアルターあたりからリリースされていたら、もう少しマトモなクオリティに仕上がっていたかと。貴重なぴっころが絡んでいるフィギュアですが、キャラクター人気も相まってかなり売れたと思うんですよね。なので希少価値はほとんどない(カラバリもあるし)と思われます。今となって買うのであれば、よほどの筋金入りコレクターくらいな気が。というか金色の闇のフィギュアで良いと思うよ(適当)。


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テーマの著者 Anders Norén

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