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THE FIRST SLAM DUNK FIGURE COLLECTION

バンダイより「THE FIRST SLAM DUNK FIGURE COLLECTION」のレビュー(+映画の感想など)。

発売日:2022年12月
価格:各1,320円(税込)
スケール:NON(約6cm)

※映画「THE FIRST SLAM DUNK」のネタバレを含みますので、ご了承の上で閲覧をお願いします。

外箱表。他のキャラクターも全て同じ仕様なので、代表して花道だけ撮影。

箱の大きさやデザインは、プライズのワールドコレクタブルフィギュア(通称:ワーコレ)と似ています。というかほぼ一緒。笑
ワーコレと比べると、箱のデザインは至極シンプルですね。

箱横。プリントは映画のロゴのみ。


箱後ろ。
商品名と値段、バーコードのみという潔すぎるデザイン!笑

箱の中身はこんな感じ。
フィギュア本体+台座。このスケール感もワーコレと同じ感覚で捉えてもらえれば良いかなと!

カラー印刷の取扱説明書が付属。
ワーコレは外箱にこの説明が印字されているので、外箱に書かれているか取扱説明書が封入されているか、だけの違いですね。笑

台座は全キャラ共通のデザイン・カラー。
クリアレッドのベースに、SLAM DUNKのロゴが入っています。

桜木花道 1

花道は主人公ポジションなので、なんと3種類もバリエーションがあります(他のキャラは1種類)!
こちらは一般的に一番知名度が高いであろう、坊主頭+湘北ユニフォーム+黒赤ジョーダンの組み合わせ。
なお全てのキャラクターが俗に言うデフォルメになっており、まさに原作ファンにとっては嬉しい仕様になっています。

ユニフォームの背番号はエースの「10番」。

スニーカーのデザインはかなり細かく造形・塗装されています。しかしブランドロゴ(コレだったらNIKE)は入っていません・・・まぁ権利上仕方ないよね〜〜こればっかりは。

桜木花道 2

こちらも髪型・服装・シューズは全く同じですが、ポーズがバスケ部特有のヤツに。笑
このパンツに腕を入れてダラダラしている感じ、スラムダンク(と言うか、花道)っぽいなーとも思ったり。
リラックスした感じが良きですね!




桜木花道 3

こちらはインターハイ前のシュート練習時の服装(多分)。
黒タンク+白のハーフパンツなので、恐らくそうかと・・・シューズはインターハイ前まで履いていた、白のエアジョーダン6ですね。
こちらは2よりも更に砕けた雰囲気で、手にはバスケットボールを持っています。

個人的に、初期のリーゼント姿の花道が欲しかった・・・っ!
映画ではその時の花道は全く出てこないと思っていたのですが、まさかの回想シーンで登場。しかもCCではなくちゃんとセル画という嬉しすぎるサプライズがありました。

だったら尚更・・・っ!!欲しかったよ・・・っ!!(迫真)

流川楓

花道のライバルポジションであり、湘北メンバーの中でも随一のセンスを持つ1年生ルーキー。ポジションは主にフォワード。
ちなみに女子人気もブッチギリで1位(作中及び現実でも)のイケメンで、勝利への執念・バスケへの真っ直ぐな思い等・・・見た目だけで無くストイックな中身も人気の秘密(かもしれない)。

履いているバッシュはエアジョーダン 5 レトロ 。

ユニフォームの背番号は11。
流川はキャラクター的に背番号のコダワリは少なそう・・・何となくですが。笑

映画では各キャラクターの過去が少なからず挟まれていた中、流川のみありませんでした(リョータと「沢北の悔しがる顔を見てみたい」と会話したシーンのみ)。まぁ流川自体、中学の時から凄かったというエピソード位しか原作にも無いですからね・・・しかし今回の映画ではちょっと存在感が薄かったと感じました。

宮城リョータ

背は低いがスピードと技術でカバーするポイントガード。そして今回の映画の主役。え、主役?!
そうです、花道でも流川でもなく、リョータが主役なんです。何でも原作者の井上先生によると、「宮城について掘り下げたかった」からだとか・・・連載中はできなかったから、みたい。

特徴的な髪型や左耳のピアス、片眉が上がった表情など、これ以上無い位にリョータの特徴を捉えたフィギュアとなっています。笑
履いているバッシュはコンバース アクセレレーター。

リョータの髪型って、2022年になった今でも通用する髪型ですよね。実際に周りには同じ髪型の人が沢山いますし、美容師の方に聞いたところ、リョータの画像を見せて注文する人も多いらしいです。オシャレじゃん・・・

映画はリョータの家族「宮城家」を中心に、原作終盤の「山王戦」を交えて進んでいきます。
基本は山王戦なのですが、合間合間に宮城家の回想シーンが挟まってくる、ドキュメンタリーに近い作風ですね。回想シーンによって試合が度々止まるので、人によってはスピード感が無いと感じられるかもしれません・・・

宮城家のエピソードは原作では全く描かれておらず、今映画に対する井上先生のインタビューを見る限りだと「あぁ、これを描きたかったんだろうなぁ」と見て取れる内容でしたね。原作にない時点でファンの方には賛否両論かと思いますけど、原作者が総監督に就き、作った映画なので文句は言えまい・・・ちなみに私個人としての感想を言えば「ちょっと回想シーン長くない?」です。笑

三井寿

元中学MVPからの怪我による不良化、そして更生して湘北レギュラーというスーパー問題児。笑
しかしその技術は健在で、作中では天才シューターとして翔北のピンチを何度も救い、チームに貢献しました。
ポジションは主にガード。履いているバッシュはアシックス ジャパンL。

ユニフォームの背番号は14。
炎の男・みっちゃーーーーん!!

その経歴からか?作中でもかなりの人気を誇る三井。今作でも過去の不良だった時のシーンが登場します。
しかしファンの方はご存知の通り、三井自体は全然強くないんですよね〜。笑
校舎の屋上でリョータとタイマンを張るシーンがあるのですが、普通に負けていましたからね!取り巻きがボコッてリョータは負けちゃいましたが・・・流石三井、諦めの悪い男・・・

山王戦では3Pシュートを連発しチームに貢献するも、スタミナに課題を抱えており後半はバテバテに。
映画では三井が何故不良になり、そして更生して湘北に戻ってきたのかが全然描かれていないんですよね。バックボーンが描かれていないので、原作を知らない人から見たら「この三井というキャラは何者?」という感想しか出てこないと思います。有名すぎるシーン「バスケがしたいです」もありませんからね!

赤木剛憲

誰もが認める湘北のキャプテンであり大黒柱。通称「ゴリ」!ポジションはセンター。
ゴリのデフォルメは屈指のゴリラ顔で、ファンの方には嬉しすぎるフィギュアではないでしょうか?
この映画が公開される数週間前に、アニメ版の声優である梁田清之氏が逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。

ユニフォームの背番号は4。履いているバッシュはコンバース プロ コンクエスト。

映画では原作同様にゴリらしさを連発、発言はありませんでしたがゴリラダンク・ハエたたきも披露しています。
回想シーンでは、過去の湘北バスケ部のシーンが登場。勝利への思いが強すぎるあまり他メンバーとの関係が悪化、ヒール役の先輩(オリキャラ)の引退試合でボロクソに嫌味を言われるという後味の悪いシーンが挿入されます。

ゴリ自体は山王戦に対して特別な思いを持っており、原作でも数々の名シーンが存在します。しかし映画では多くのシーンがカットされており、あの有名な!魚住がコートに乱入して赤木を奮い立たせるシーンもありません(そもそも今映画に陵南や海南のキャラクターは出てこない)。まぁあれもカット、これもカットと言い続けてカットしまくっても2時間の上映時間なので、ファンからしたら4時間くらいは欲しいところではありますね・・・笑

木暮公延

私服のTシャツセンスが独特すぎるメガネ君。
湘北の副主将であり、問題児だらけの湘北の中で最も常識人。ポジションはスモールフォワード。履いているバッシュは特に明記無しですが、ロゴを見るにアシックスですね。

赤木とは中学からの同級生であり、三井も加わり3人で夢を誓い合った仲。その為部活を抜け、不良と化した三井に対しては激昂し、普段の温和な性格からは想像もつかないようなシーンがありました(映画では描かれていないシーン)。
しかしネットで最も有名なのは、豊玉戦前のリョータと板倉の掛け合いシーンを、リョータから木暮に変えたいわゆる「コラ画像」なのではないでしょうか・・・!笑

※三井は高校からの同級生でした。拍手にて教えて下さりありがとうございます!
ユニフォームの背番号は5。

木暮自体の活躍シーンは原作でも少ないですが、県大会予選では陵南戦で決勝点を入れる活躍を見せました。

「侮ってはいけなかった・・・あいつも3年間頑張ってきた奴の1人なんだ」by田岡監督

映画では山王戦メインの為、活躍は一切無しという悲しきポジション・・・
花道が交代した際に代わりで出場するだけという、映画を観ただけの人からすると記憶にも残りにくいかと。応援はその分、しっかりしていましたけどね。笑
赤木晴子

ゴリの妹であり、花道をバスケ人生に引き込んだ張本人。と言っても晴子自体はキッカケを与えただけにすぎず、原作では完全に脇役に徹しています。そもそもスラムダンクに恋愛要素は薄く、女性キャラの人気はあまり無いんじゃあ無いかなと・・・
原作では何度か髪型が変わりますが、こちらは山王戦でのショートヘアーで立体化。

原作では流川に好意を抱き、親衛隊に混じってコールを入れるほどでした。
しかし終盤に近づくにつれて流川にはバスケ以外見えていないことを悟り、身を引くというか、応援するポジションに変わっていきました。花道からは初期はラブコールをされていましたが、山王戦でまさかの告白!?され、一瞬コートがどよめきましたね。

ちなみに上記のシーンは映画にはありません・・・というか晴子は完全にサブキャラであり、ただの応援している女子高生ポジションに落ち着いています。まずこの子は赤木の妹というのも説明されませんからね。完全にモブ・・・笑
そして気になるスカートの中身は、もちのロンで埋まっています。残念!

彩子

湘北バスケ部のマネージャーで、苗字は不明。しっかりとした性格でメンバーを支え、何故か花道の事をフルネームで呼ぶ(映画でも印象的でした)。リョータと同級生であり、スラムダンクの連載前の漫画「ピアス」ではリョータと共にピアスにまつわるエピソードが収録されています(同キャラとは名言されていません)。

彩子のフィギュアってこれが初じゃない??大体選手しか立体化されないよね・・・そういう意味では、かなり貴重な立体化では無いでしょうか?ただお顔はちょっと微妙かも・・・彩子のデフォルメって印象ないからね、仕方ないね。

映画ではリョータにメインスポットが当たっているものの、彩子自体には特にエピソード無し。
ただマネージャーというポジションから出番は多く、花道が背中を痛めた際には叱咤し選手生命の危険性について発言していました。
リョータの掌に「No1ガード」と描き、激励したのは良かったですね。

安西先生

言わずと知れた湘北高校バスケットボール部の監督であり、元「白髪鬼(ホワイトヘアーデビル)」。
原作では温和な性格とあまり発言数は多くない為、存在感は薄いかもしれません。しかし要所で爆発的な知名度を誇り、先述した三井との一件をはじめ、桜木の才能を見抜き震えるシーン、ネットで有名な、過去の教え子である谷沢に感じた「何も成長していない・・・」のシーンなどがあります。

ポーズは恐らく山王戦での桜木のリバウンドを見てガッツポーズしているシーンかな?
片膝をついてガッツポーズをとる安西先生は珍しく、あの時くらいですかね・・・ちゃんと動いていたのは。笑
三井の回想で、奥様と共にランニングしているシーンは原作に無かったですよね。

余談ですが、グッズで安西先生パスケースというものがあります。
牛革を使用した逸品ですが、お値段なんと1万円超え・・・!キャラグッズ、しかもパスケースなのに・・・
でもスラムダンクは根強い、しかも熱心なファンが多いので売れるんだろうなぁ〜。

湘北スタメン集合!メガネ君、引退が伸びたな・・・

原作およびアニメが放送されたいた当時、グッズは多数作られましたよね。その時もデフォルメのフィギュアが多かった気がしますが、令和のこの時代にスラムダンクのデフォルメフィギュアが手に入るなんて感涙モノですよ!
劇場のグッズはフィギュア以外にもステーショナリーやポスター等、多数の種類があります。

ただ一つ文句を言わせてくれ。「お前なぁんか高くねぇか?」
ワーコレはプライズなので実売価格は無いに等しいのですが、このサイズで1体1,300円オーバーは強気すぎる・・・
ファンは破格並みに高くない限り買うので、どうしても足元を見られているなぁと感じざるを得ません。でも買っちゃう、悔しい!
ちなみに個人的な適正価格は、900円くらいかなぁと思っています。

後ろ姿も良いねぇ。

映画冒頭の、湘北スタメンと山王スタメンが鉛筆画から徐々に動き出すシーンがめっちゃテンション上がりました!
下手したらあそこがワクワクのハイライトだったかもしれない位。映画の内容が公開まで伏せられていたのは賛否両論を巻き起こしていますが、このワクワクは内容を知っていたら無かっただろうな、とは思います。
山王戦だろうな〜とは思いつつ、それが当たった時の高揚感というか・・・

桜木&木暮。

何気にこのコンビが結構好きかも。やっぱり引退が伸びたな、メガネ君のセリフは効きすぎるよ・・・

流川VS桜木

永遠のライバル。桜木「てめーは絶対オレに勝てるって言えんのかよ」
このシーンは良いですね・・・実に良い(映画にはありません)。言葉数少ない流川ですが、チームの責任はしっかり感じていたのが分かるシーンですね。

赤木&桜木

ゴリ&赤サルコンビ。笑
最初は相容れなかった2人ですが、終盤では赤木が全面的に桜木を信頼するようになっていましたね。
「晴子・・・お前が見つけてきた変な男は、湘北に必要な男になったぞ・・・」

リョータ&彩子

リョータの片思いですが、良いコンビですよね。映画でも単なるチームメイトではない距離感ですが、個人的にはスラムダンクに恋愛要素はいらないと思っているのであの距離感でちょうど良いかなと。笑

三井&安西先生

恩師&生徒コンビ。三井ってそこまで安西先生に気持ちがあるのがちょっと不思議・・・谷沢なら分かるけど。
安西先生のボリュームですが、他のキャラの重さの3倍くらいはあるのでお得ですよ!
桜木&晴子。

全てはここから始まりました。結果的に2人の関係性は変わらずですが、リョータ&彩子コンビみたいな関係性なのが良いんじゃあ無いですかね?
というか2人でバッシュを買いに行くシーンなんて普通にデートだし、流川よりも桜木の方が良いと思うよ、晴子チャン。笑

フィギュアの他にパンフレットも買いました。
中身はメインキャストの紹介、簡単なインタビュー。他に製作陣や井上先生へのインタビューが掲載されています。
ボリュームは正直少ないかと・・・お値段はそれなりですけどね(確か1,000円くらい)。
まぁファンだったら読んで損は無いですけど、読まなくても映画を観るだけなら問題ないと思います!

三井を何度でも甦らせるCD

まずコンセプトが面白くて素晴らしい。笑
中身はシュート音をサンプリングしたもので、トラックは2つ、各20分ずつという潔さ!
お値段は1,100円で、ブックレットは無し(台紙だけ)
こちらは入場特典のコースター。
てっきり無いと思っていた特典ですが、こういうのは嬉しいサプライズですよね。

QRコードを読み込むと、表面のキャラクターが動き出すARを見ることが出来ます。



大きさ比較。かなーり小さい!ワーコレよりボリュームも若干少なめですね。
飾りやすいサイズ感だと思いますよ!

ちなみに今回紹介したキャラクター以外にも、湘北の2年と1年メンバーを追加した「湘北フィギュアセット」なるものがあります。
本来であればこちらが欲しかったのですが、惜しくも売り切れてしまいました・・・なので今回は上記の1年・2年メンバーのレビューは無しになります。スイマテン。
転売知れいるオメー、そうオメーの事だよ!!今すぐそんな行為は辞めて、本当に欲しい人に行き渡るようにしやがれ!!

ということで、以上でした。
出来はかなり良いので、ファンの方はまず満足できる仕様かと。ただお値段は褒められてものじゃあなく・・・もう少し安かったら嬉しかったのが本音。ただこのメンバーを揃えられた喜びは何事にも代え難い・・・のでオススメです。笑


さて、最後に映画の感想をざっと下記に箇条書きでまとめました。


・山王戦を描き切ってくれた。原作を完全再現!では無いけれど、あのクオリティで山王戦が観れた事に感謝
・声優変更については違和感が無かった。アニメの声優からの変更については個人的に気にならず、不安視していた桜木も問題無かった
・BGM・劇伴についてもマッチしていた。むしろアニメのままでOP・EDにしていたら作風に全く合わず、違和感しか感じなかったと思う
・リョータの過去編について、少し重すぎるかなと思った。リアルやバガボンドと違って、スラムダンクにヒューマンドラマは最低限の説明だけで良いと思っている。今回はかなりの時間がそこに割かれており、作者がやりたかった内容だとしてももう少しライトに出来なかったのか
・全体を通して原作を知っていないと楽しめない映画だなぁと。劇中にキャラクターの説明が無いし、回想シーンもキャラクターのバックボーンありきなので、スラムダンクを知らない人が観ても????の連続だと思う


こんな感じですかね。良い点も勿論あったし、イマイチに感じた点もありました。何より山王戦の名シーンもかなりカットされていましたし、そこに対する不満もあります。特に原作にあったシーンでは涙がボロボロ出ましたが、思い入れのないリョータの過去のシーンは泣けませんでした(ただかなり泣かせにはきている内容でした)。

もし鑑賞されるなら、通常ではなくIMAXが激しくオススメです。試合の臨場感が全然違いますし、ドリブル一つとっても音の迫力が違います。
テレビでの放送ってあるのかな?電子書籍にもなっていませんから、ちょっと怪しいですよね。気になる方は劇場へ観に行く事をオススメします!

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テーマの著者 Anders Norén

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