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Fate/Grand Order フォーリナー/葛飾北斎

Phat!(ファット・カンパニー)より「Fate/Grand Order フォーリナー/葛飾北斎」のレビュー。

発売日:2022年9月
価格:35,200円(税込)
スケール:1/7(約28cm)
原型制作:間崎祐介
彩色:佐倉

外箱表。

今回は箱のデザインが豪華だったので、枚数多めでお送りしております!
いやー、(発売日が)伸びに伸びたこのフィギュア、遂にリリースされたかと思うとちょっと感慨深いです。ざっと1年ぐらい伸びたのかな?

まぁフィギュア業界では延期が当たり前にあるのですが、ここまでの延期はなかなか無かったので新鮮でしたね。
そもそも予約開始したのが2020年の6月ですからね?もう2年以上経っていますから〜〜

で、延期した甲斐があってか、箱の見た目がすげー豪華!めっちゃ金!ゴールド!
そして葛飾北斎の名にふさわしく、凱風快晴と富嶽三十六景の画がプリントされています。

ですが私は一つ文句を先に言いたい。フィギュアではなくAmazonに!!
箱が一部破損してるやないかー!!(箱上部)
私はフィギュアはほぼリセールしないのですが、そんなの関係なく破損はダメでしょ。コンポがかなり雑だったからなぁ・・・

ま、気を取り直して。表側、裏側ともに有名な作品が入っているのはかなり珍しいかも?
著作品的にフリーなので出来た手法ですね。

ちょっとアップで。
名前が入っている他、フィギュアのシルエットも下にあるというこだわりよう。

サイドには帯に入っているマーキングと同じ柄がプリントされています。
バックはうっすらですが市松模様が入っています。

ん?なんですかこのマークは・・・と思ったら公式に回答が書いてありましたわ。

“Luxury Gift”はファット・カンパニーがお送りする新しいラインナップです。キャラクターの再現性はもちろんのこと、作り手の魂を体現したようなオンリーワンの世界観とこれまでにない領域の作り込みに踏み込んだ商品を展開していきます。私たちからの“贅沢な贈り物”を是非あなたのお手元に!(公式より引用)

まぁすごい簡単に言うと、値段が上がりましたがクオリティも上がりました!ってシリーズですね。
確かにお値段が2020年の時期を考えると、かなり高額でしたからね・・・恐ろしい事ですが、円安の2022年の今同じものを出そうとしたら軽く45,000円は超えてくるでしょうね。


いわゆる「本物」である事を示すホイルシール。
なんだかこの箱を最初に見た時、アルターのアヴェンジャーを思い出しました。スケールやボリューム、箱のデカさ等がフラッシュバックされたんですよね〜。笑

箱の隅に燦然と輝く、Phat!のロゴ。

上部には同じデザインの名前入り。
そしてその下部には、あの超人気!アプリであるFGOのロゴがプリントされています。北斎ちゃんはこのアプリから生まれました。

パーツ数は多くありませんが、繊細なパーツは多いので取扱説明書はちゃんと読みましょう。

2枚付属。コチラに乗っている補助棒は今回の撮影で仕様していません。
長期で飾る場合は必須でしょうねぇ。

台座。本体の大きさもなかなかですが、台座も結構なスペースジャマー!
本体+エフェクトですから、そりゃあ台座もデカくなるよなぁ・・・

シンプルな黒の円径台座に、さまざまなカラー塗料をブラシで飛ばしたような模様入り。もしかして個体差ある感じ?
フィギュア本体、エフェクト共に自立するので、この台座を仕様しなくても飾る事は可能です。

台座に本体やエフェクトパーツ、そして本体である「とと様」を取り付けて完成!
スケールは1/7なので普通ですが、重さがかなりありますね。基本重心は下にあるので、全体的には安定して飾ることができそう。























お顔。サンプル写真と比べるとアッサリになった印象〜〜
パーツそのものは変わりないので可愛い!ですが、ちょっと迫力には欠けるかも。。。

Phatの悪い所が出ちゃったかな〜と思いましたが、この辺は個人によって感じ方が違うかもしれませんので、あくまで一意見としてみていただけると良いかと!


アイプリントの精度はそこそこ。色数的に少なく平坦な印象を受けるので、あまりラグジュアリーな印象は無いですね。
こういうジト目の女の子、自分は好きっす!(突然)

お肌の色はサンプルと比べてちょっと色白になったかな?結構マットな印象だったのですが、実物はつるんとした印象。
こうマジマジと見ると、なんと眉毛の短いことか。鼻と口の造形は目立たず、この辺の造形も一層アッサリした雰囲気を増長させています。

花魁風の髪飾り。これがボリューミーで結構重いです。頭部パーツは外れるのですが、なかなかズッシリしていました。
髪の毛のエッジは量産化に伴い、若干ダルくなったかなぁと言った感じ。

別角度から。
こんな重くて大きいのをいくつも頭に乗せていたら、肩凝りや頭痛が酷そうですね・・・

目線は左斜め向きですが、意外と左真横から見たアングルも良いかもしれない。
涼しげな目元なのがより強調され、応為ちゃんのフィギュアとしてのイメージが際立ちます。

かんざし部分、花形の蕊部分はツヤあり塗装。全体的にはマットな塗装箇所が多いですが、小物はツヤあり塗装の箇所がいくつかあり。

立派なお団子ヘアー。シニヨンっぽいフォルムの髪型が可愛らしいですね。
後ろから見ても装飾品が沢山ありすぎて、ゴテゴテ感は拭えない。。。笑

お団子ヘアーにブッ刺さったかんざし類は、造形・塗装が1本1本違っていてゴージャス。
かなり細いパーツですが軟質パーツなので、強く当てなければ破損の心配は少ないかと・・・

よく見たら一つ一つの模様が異なるのも芸が細かいですね。

指には爪の造形あり。
右ゆびは髪の毛を絡める様な造形になっており、これが頭部パーツを嵌めた際に上手いことセットされるのが面白い。

クセが強めのデコルテから下に臨むのは、スレンダーボディに備え付けられた2つのマシュマロ!!FOO!!
応為ちゃん、これでもかと言う位お着物をはだけています。今回のフォギュアのハイライトと言っていい箇所でしょう。

なんだこのロケット?!(錯乱)
ちなみに最初に断っておきますが、先端の造形は無いと思われます。なので分解しても夢は無い、かと・・・
あくまで「花魁である事への着物のはだけ具合」を楽しむのが正解でしょう。

う〜んこの形の良さ・・・これは虜になりますわ。
お顔の出来はかなり酷評してしまった気がしますが、この胸部分でほぼほぼ許してしまった感は、すまん正直ある。

特に良いなぁ、というかフェチいなぁ!と感じたのは、肩・胸・脇の間に出来たデルタゾーンの造形ですね。
必然的に影が出来るこの場所のおかげで、他の三箇所の造形が引き立つというか・・・特に胸に関しては、脂肪の付き方がしっかりと見てとれますね。

右側も同じく。
惜しむべきは、デコルテの造形がかなり急勾配でV字みたいになっている事ですかね。笑

谷間から覗く、お腹のスベスベ造形も楽しめます。これは購入者だけの特権・・・
コチラの着物は当然ながらキャストオフ出来ません。


うーん谷間・・・応為ちゃんはそんなセクシーなキャラでは無いと思っていましたが、なかなかどうして。
以前に紹介したぬーどるストッパーは、第一礼装時の胸元がはだけていないものだったので、その辺りも印象が結構変わりますね。

うなじこそ見えませんが、セクシーな首元からのデコルテライン。
小さめの肩が可愛らしいですね。

反対側からは、背中から首にかけての紋様がチラリと・・・
妖艶な雰囲気が感じられます。

背中。筆や小尾が邪魔をしていて、この状態だとあまり見えません。
背中の造形自体はかなりアッサリしており、肩甲骨などのフェチい造形はありません。

頭部を外した状態で。これだとまだ影や邪魔をしていた部分が無くなって見えやすいですね!
人によっては引かれるかもしれませんが、結構しっかり目に模様が入っているのが応為ちゃんの特徴。

背中と着物の隙間をしっかり確認してしまう・・・というフェチい具合。笑

少し引きで。
胸元のセクシーさ、そして帯のボリュームが凄まじいですね、改めて。パーツ自体は大味な造形の感じもしますが、数がかなり多くボリューム感がありますねぇ。

右手で髪の毛を弄る仕草が個人的に結構好き。
手首ほっそくてか弱い・・・笑

右の二の腕部分に若干の塗装汚れ。
目立つ場所ではありませんが、高額な商品なだけに少し残念ですね。。。

燕の形を模した紙吹雪?的なモチーフが周囲を飾っています。
半透明素材なので暗闇で光る!とかだったら割と面白かったかもしれない。笑


頭の飾りと同じですが、コチラの方が大きいです。
花弁のくっつき具合などは、ぬーどるストッパーフィギュアの方がしっかり裏開いていましたね。

帯には現代風にトランプマークがプリントされています。
この辺の印刷技術は流石のグッスマ傘下だな〜と言った印象です。

胸下から足の真ん中ぐらいまで、大きく垂れ下がっています。
かなり厚めの重そうな帯ですね・・・

どこから見てもすごいボリューム。

宝具の「富嶽三十六景」。
恐らく北斎の作品の中で最も有名であろう「あの絵(パッケージの)」の名前を模した筆。
柄の部分はツヤありで本物の筆みたい。別パーツになっており、着物の合間を縫うように持たせます。

筆先は更に別パーツ。ちなみに結構重いです。
この筆先の毛の流れがどうなっているのか、個人的にひたすら謎!笑

毛先に墨が薄ーくついています。ぬーどるストッパーはしっかり墨でしたが、コチラはかなり薄めた感じ?
ちょっと地面との合いが悪いですね・・・どうやってもピッタリとは接地できませんでした。

2本だけピュッと出ている毛先。

背中側。
良い感じにバリっていてハッタリが効いていますね。全体的にタンポ印刷が施されており、この辺りも大きく見栄えするポイントかなぁと!
特に真ん中にドーンと入っている蛸のロゴは迫力満点。

下半身。
ぬーどるストッパーフィギュアと見比べていたんですが、着物の柄で入っていた燕の模様が浮き出ていたんですね。細かい!
露出は残念ながら一切(無いです)。

ガッツリ地面に着いちゃっています・・・汚れに汚れてお母さんに怒られるやつ!
この辺のシワの造形は、なかなか難しいですね。下手にバリバリさせても生地が薄い様に見えてしまいますし、あまりゆったり感を持たせるとダルい造形だと感じますし。その辺の塩梅が上手い具合に取られていると思います。

後ろ。伸ばしたらどんだけ長いんだって位に丈が余っていますね・・・笑

着物の模様が印刷ではなく、ちゃんと造形されていて塗装されているのが良いですね。

裾の躍動感!

燕達がちょっと見えづらいので、暗めにしてみました。
どこで接着されているのかが分かりにくい様な角度に調整されています。

この辺とかも細かいですね。

少し下から。お顔が大きいのか首が細いのか、答えは多分顔が大きい方かな。笑
こうして見ると結構な丸顔なんですね、応為ちゃんって。

オシャレ髪型らしく、前髪はパッツンです。
紫の髪型も現実的には難しい色味ですが、二次元だと綺麗なキャラクターに見えますよね。

恐らく耳は造形されていないと思います。
ちょっとウェーブがかった毛先部分がこの応為ちゃんの可愛さを5割増しにしている様な気がする。

出た!本体である葛飾北斎、通称「とと様」です。
葛飾北斎と言われると、上記で紹介してきた女の子を指していると思われがちですが、実はこのタコみたいな生物が葛飾北斎なんですね〜

あの女の子は、この葛飾北斎の子である葛飾応為なんですね。まぁFGOの世界ではその辺もそんなに関係ないんじゃ!って感じもするので、あまりガーガーと言いませんけどね。2体合わせて葛飾北斎で良いじゃん!って気概すら感じます。笑

とと様にくっついている水流の造形が素晴らしい。このフィギュアのハイライトかと思います。

クリアパーツの上から塗装?されているのかな。波の白い部分がとってもクリーン。
触ると怪我をしそうなくらいにツンツンしており、取り扱いには十分注意が必要です。

クリアパーツと塗装の混合具合が良い感じ。
細い部分ですが強度はありそう。






下に行くにつれて色が濃くなっていますね。
ウネウネしている波の造形が技術詰まっているな〜と感じたりもします。

最下部は新しい波が巻き上がってきています。

後ろから。


「着物のフィギュアだし、どーせ中は埋まっているんだろうな・・・」と思っているそこの貴方。
朗報です、なんと埋まっていませんでした!これには私もニッコリ満点コース!

花魁らしく高い下駄もちゃんと造形されており、パーツが一つ一つ別れているのは流石の高額商品と言ったところでしょうか?
これは嬉しいサプライズですね。

そして気になる中は・・・ヒジョーに分かりにくいのですが、白です。
中が赤で塗装されているので、どうしても赤く見えてしまいますが白です。形は至って普通ですね。

お見苦しい写真で申し訳ない・・・
しかし、恐らくこの応為ちゃんフィギュアをレビューしている人の中で、ここまで撮影してレビューしているのはフィギュアレンだけだと思います。めっちゃ撮りづらいもん。笑


ではあとは適当に〜









































降臨シーン再現。
なんとなくですが、和室が似合うと思うのは私だけでしょうか?

























最後は恒例のカラー違い。
ガラッと印象が変わりますが、意外とこのカラーでも違和感が無いのが良いですね。




よりクールに。


大きさ比較。全体的な大きさはそこまでなので、スペースは然程取らないかと。
しかし密度というか、存在感は凄まじくあります!

以上でした。かなりの期間を延期して発売されたので期待感が高まり過ぎていたのか、実物を見た時はサンプルからの劣化具合が気になっちゃいましたね〜。マットな質感に多少ののっぺり感が目立ってしまい、正直ラグジュアリーなのはお値段が・・・と思っちゃう部分もありました。

しかしボリュームや部分部分の造形・塗装は目を見張るものがありました。サンプル写真を気に入って購入した方には少し厳しい部分もありますが、おおむね満足は出来る仕上がりになっていたかなぁと!伝え方が難しいですが、私個人の感想としてはこんな感じです。
お値段がお値段なので、まずこの北斎というキャラを気に入ったらぬーどるストッパーフィギュアをおすすめします。

このラグジュアリーシリーズ、いくつか発表されていますがこれからも続いていくんですかねぇ。Phatブランドしては頑張って欲しいですね。
そして応為ちゃんに関しては、また別衣装でアルターからリリース予定なので楽しみですね!
今回の北斎(応為)ちゃんフィギュアは、芸術品として飾るのも大いに「アリ」でしょう。



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テーマの著者 Anders Norén

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