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アミューズメント一番くじ BWFC 造形王 SUPER MASTER STARS PIECE 僕のヒーローアカデミア IZUKU MIDORIYA 緑谷 出久 B賞 THE ANIME

バンプレストより「アミューズメント一番くじ BWFC 造形王 SUPER MASTER STARS PIECE 僕のヒーローアカデミア IZUKU MIDORIYA 緑谷 出久 B賞 THE ANIME」のレビュー。

発売日:2020年12月
価格:1回5,000円
スケール:NONスケール(約18cm)
原型師:WATANABE×REN


SMSPシリーズって、2020年でちょうど10年目らしいですよ!一発目は孫悟空ですよね、、、もうそんなに経つんですねぇ。

と言う訳で、ヒロアカからSMSP一発目、主人公のデクがリリースされました。原型師はプライズ界隈でもよく名を聞くお二人。ヒロアカのフィギュアはあまり集めないワタシでも、このデクは絶対買うと決めていました!

ラインナップはいつものカラバリ4種類で、ブラシ彩色・アニメ彩色・モノトーン・二次元塗装。
ロット内訳も同じで、それぞれ4・3・2・1となっています。その為、相場は二次元が一番高め。その次はブラシ・アニメと続きます。ブラシの方がアニメより数が多いですが、人気があるのでブラシの方が相場は高くなっています。

今回引き当てたのはアニメ彩色です。造形自体は全て同じなので、テクニックがある方は自分で塗装して見るのもアリかもしれませんね。























フェイスアップ。この顔のクオリティ、ヤバくないですか?もうプライズの域を超えている気がします!

下手したら壽屋のデクよりも素晴らしいかもしれません。それくらい鬼気迫る表情と造形のマッチングが素晴らしい。


アニメ彩色はあくまでプレーンな彩色なので、グラデーションはありません、ただ髪の毛はのっぺりするのかグラデが入っていますね。

目の淵の表現がまず素晴らしいですね。印刷ですが荒々しさを際立たせた表現、そして瞳孔部分のバチバチ感がより格好良さにプラスされています。


目線は正面上向きで、ポージングも屈んでいるので正面からはあまり顔がよく見えません。少し見上げてあげるか、サイドから見たときにバッチリ表情が見えます。

流血表現は控えめで、擦り傷が顔のあちこちに印刷されています。このご時世でなかなか難しい部分ではありますが、これくらいの表現でもギリギリなんでしょうね。。。あるのとないのでは大きな違いなので、これはあって良かったです。


髪の毛も束感がしっかりあり、ひとつひとつの束がツンと上向いていて手抜き造形では一切無し!
適度に入ったシャギーがいいですね。カラーは深みがかった緑で、まさしくデクのイメージとぴったり。


ちなみにブラシ彩色とこのアニメ彩色、ドラゴンボールの時みたい全然配色が違う感じでははありません。

個人的な解釈としては、ブラシ彩色はこのアニメ彩色よりも全体的に彩度が低く、若干の汚し塗装と擦れ感、墨入れが入っています。重厚感溢れるブラシ、彩度が高くビビッドなカラーリングが特徴なアニメ、といった感じでしょうか。


口元はヒロアカっぽいデフォルメ具合で、しっかりと食いしばっています。歯茎部分が少し塗装されているのがポイント。

下から煽り気味で見るのもいいですねぇ。鼻はあまり目立たない感じで良き。眉毛はかなーり細いです。笑


マスク部分はシルバー塗装。汚し塗装はありませんが、傷が至る所に造形されています。
これだけ大きいスケールだと、細かい部分まで造形のエッジが立っていていいですね。穴もちゃんと歪まずに空いていますよ!


こちらにもいくつもの傷が。戦いの激しさを物語っていますね。
ちなみに、デクの頭部のみが別パーツ。嵌めるのが結構キツかったような。。。気温のせいかもしれませんが。


ヒーロースーツは本物の生地みたいな見た目です。シワの入り方や、絶妙な衣装のたるみと厚みがそう錯覚させるのでしょう。つや消しでマットな質感も素晴らしい。

立体的な部分は若干塗装が不足している節はありますが、遠目で見れば気にならないレベル。


何かデクのヒーロースーツって、主人公感がないから好きなんですよね。どちらかと言えばカッちゃんの方が主人公っぽい出立ちだし。あくまで地味目なヒーローがデクって感じで、そこがまた彼の良さだったりするんですけどね。


若干デフォルメされて大きくなった拳まわり。この辺の造形だけでも小一時間は見てられますね。
グローブの質感も素晴らしく、オフホワイトのカラーリングにしっかり溶け込んでいます。


スーツのラインやグローブのボタン部分など、塗装箇所は意外と丁寧な感じ。ただ印刷はもう少し精度を上げて欲しいな〜って気持ちはあります(眉毛とか)。


見てください、このグローブの質感。ヤバいでしょ(2回目)。
控えめに言って、このデクのフィギュアを手に入れて良かったな〜と思いましたね。これだけ素材感を大事にする造形は見ていて幸せになりますね!


スーツはそこまで破れたりしてないなーと思っていたら、左の脇腹あたりが破れていました。
この部分の肌色は塗装です。それ以外は成形色。ここに関してはブラシ彩色の方がちょっと良かったかな?何か傷口だけが浮いて見える。。。


ヒーローマスクの造形が非常によろしい。特に目元の絶妙な厚みの立体感が、一般的なプライズとは一線を画しています。

耳の部分は結構ボロボロになっちゃっていますね。


ちゃんと穴も開いています。


大きく前後に開いた下半身。シワもガッツリ深く造形されています。
この辺りもブラシ彩色だと丁寧に墨入れされているので、好みが別れる部分かもしれません。
ただ、ベースとなる造形が良いので、墨入れなしでも気にならないレベル。


ベルトに巻かれたポーチのカラーリングが良きですね!ビビッドな赤色がスーツの青色と上手く対比されて、存在感がグンバツです(死語)。


非常に小ぶりなお尻。高校生で、しかも痩せ型のデクだしこんなものかな。。。


下半身の装備も見ていきましょう。ブラシ彩色と違うのは、プレーンな彩色で新品同様な感じがする所でしょうか。笑

アーマーの色味が新品そのもので、おろしたてって感じがしますね!一方でブラシ彩色は、使い込んだ彩色の雰囲気がよく出ていると思います。


このアーマーと靴のデザインがめっちゃ好きなんですよね。大きさの比重も好みで、手足の先っぽが大きい、いわゆるドナルド体型が好きと言うのもありますが。

踏ん張りの角度みたいなものも、詳しくは人体力学の構造を理解していないので難しいですが、しっかり踏ん張れているみたいなのでいい角度なのでしょう!


右足部分は踵が浮いており、「これから敵に立ち向かっていく」前のめりなポージングになっているのが特徴です。躍動感MAXになる前の、デクの静かながらも、怒りに満ち溢れた闘志が見えますね。流石です。


個人的に「おっ」と思ったのは、この靴のカラーリングです。全体的には「やっぱりブラシ彩色の方がいいのかなぁ〜」と思っていたのですが、この靴の発色具合を見てその考えが変わりました。

ブラシ彩色の方は擦れた様な表現がプラスされており、それはそれで見応えがあります。しかし、この靴はそれが全く無く、新品同様のピカピカ具合なんですよね。そのメタルグレーの発色がすごく良いというか。

写真ではなかなか伝わりにくい部分もあるのですが、実物を見た時のこの発色の良さを見ると、「ああ、アニメ彩色も全然悪くないじゃん!」と思いました。まぁ。ブラシ彩色とアニメ彩色のどちらが良いとかの優劣はないんですけどね。。。でも、ちょっと相場の関係で悔しいじゃないですか!笑
アニメカラーで妥協するか、とか言われるのもちょっと嫌なので、「こんなにアニメカラーも良いんだよ!」って事も伝えたい、そんなフィギュアレンです。


ハイカットの靴の内側には、パンチ穴がポツポツと開いておりリアル感がアップ。ポーチの赤と同じカラーリングかな?


見えにくい靴の裏側もちゃんと造形されています。ズシっとした重みを感じる、ゴツゴツとした造形がいいですねぇ。


右足は前述の通り、若干踵が浮いたような状態になっています。


今回は台座として、いつもの無機質なブロックではなく瓦礫をイメージしたものが付属。
こういうの良いですよね!あのブロック台座ってただの支柱感が強すぎて景観と合わないというか。

カラーリングは真っ黒です。しかもこちらはプラ製となっており、あまりしっかり支える風にはなっていないのがちょっぴり残念。左足部分に上手く嵌め込んで使用します。


嵌め込み部分はこんな感じ。今回のデクはポージングの都合上、ブリスターには入っていませんでした。通常のプライズみたいな、段ボールに固定されているタイプ。


影の落ち方が素晴らしいので、普通に撮影するだけでも雰囲気がバッチリ出ていて撮影が非常に楽しいです。


恐らく一番良い角度のショットがこの角度。SMSPのチラシの画像もこの角度だったかな。多分あの画像に使用されていたのは、このアニメ彩色のデクだったと思います。





今から殴りに行く。





髪の毛だけ単色にしなかったのは大正解。キャラクターデザインの都合上、頭がQposket並みに大きいので、一番目立つ部分ではあるんですよね。








写真には収めていませんでしたが、握り拳の造形も相当気合が入っています。グローブの縫い目や、グッと握りしめた拳の力の入り具合が素晴らしい。。。


Plus Ultra!!


コントラスト強にしてみました。更にプラスウルトラ感が出て良きです。
































大きさ比較。ポージングの分、高さはそんなにありません。しかし大股開きなので前後に割とスペースを取る事は覚えておきましょう。

以上、SMSPのデクでした。いやー、手に入れてよかった!素直にそう思いましたね。SMSPシリーズは基本的にハズレがないので手に入れておいて損はないのですが、このデクは本当にオススメできますね。

何よりもまずは造形が良い。戦闘中の鬼気迫るデクそのままです。これ以上のデクのフィギュアは出ないんじゃないかって程、個人的に満足な出来。残念な部分は台座がちょっとチープで安定感が無い所。本体には文句の付けようが無いです。

どのカラーリングが良いかは、個人の感じ方によると思います。戦闘の激しさや重厚感を感じたい!と言う方にはブラシ彩色(A賞)、パキッとしたコントラストと鮮やかさ彩色の美しさを楽しみたい!と言う方にはアニメ彩色(B賞)、造形そのものの美しさを感じたい!と言う方にはモノトーン彩色(C賞)、漫画の様な立体感を感じたい方には二次元彩色(D賞)といった感じですかね。

ただ世間の相場を見ると、下から順にモノトーン→アニメ→ブラシ→二次元の順になっています。今から定価で手に入れるのは難しい部分もあると思うので、ご自身の予算に合わせて手に入れると良いかと思います。どうしても転売屋に加担してしまう事になってしまいますが。。。

一番良いのは定価でやり取り出来ることなんですけどね。ただこのデクは!ちょっと高くても!手に入れていただきたい・・・!逸品ですので、激しくオススメです。実物の迫力は凄まじいですよ〜

Amazonで購入する(価格に注意)
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テーマの著者 Anders Norén

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