
スクウェア・エニックスより「ファイナルファンタジーVII BRING ARTS クラウド・ストライフ&ハーディ=デイトナ」のレビュー。
発売日:2025年5月
価格:29,700円(税込)
スケール:NON(ハーディ=デイトナ約22cm)

外箱表。親の顔より見たキービジュアルだ!
デイトナの造形はオリジナルのファイナルファンタジーVIIに基づき、重量感のあるボディやタイヤ、黒を基調にしたメタリックなフレーム、独特なハンドルやエンジンの構造など、インパクトある姿を表現している。
ハンドルは根元の軸部分で可動し、前傾姿勢で掴むポージングも可能だ。スタンドは可動して立たせられ、また、前輪・後輪ともに回転する仕様だ。
劇中でクラウドが神羅ビルを脱出する、印象的なシーンも表現可能だ。
※クラウド・ストライフはハンドル持ち手以外「ファイナルファンタジーVII BRING ARTS クラウド・ストライフ」と同型です。(公式より引用)

外箱裏。
ハーディ=デイトナ単体でも販売されましたが、今回はせっかくなのでクラウド君とセットのものを購入してみました。
箱自体は横に大きめで、レッドXIIIの時もこんな感じでしたね。流石にあれよりは厚みがありますが、意外にもケット・シーの箱がこれより大きいという。。。あれはデブモーグリのサイズ感のせいですかね。笑
ブリングアーツの箱はPA改と違いペラペラなので、何度も出し入れしているとそのうち破れそうで怖い。。。

箱の中身はナンジャラホイ。
いつもの2段ブリスター形式は変わらず、単純にデイトナ分大きく、そして重くなっているだけですね。配置はPA改と同じ角度っぽいです。写真ではわかりにくいですが、下段にはいつもの補助パーツ&台座が入っています。

まずはクラウド君の比較です。
左が今回のデイトナ版クラウド君。そして右は初回販売分の単体クラウド君です。初回と付けたのは、クラウド君は一度再販されているんですよね。そして再販分は初回販売分にあった「股関節部分が外れやすい」という不具合を改善してきたらしいです。

ざっくり外観を比較した感じ、ほとんど変わっていないレベルですね。ウェザリングの掛け方やシャドーの濃さは違う部分が見受けられますが、あくまで塗装の個体差の範囲かなぁと。造形はマジで一緒だと思います。
まぁ普通に考えれば、今回のデイトナ版は再販分をベースにしていると思われますがどうでしょうかね?

お顔のアップ。まずはこちらがデイトナ版。

そしてこちらが初回販売分。うむ、一緒だな!
個体差も少なく、全く見分けがつかない程変化がないと思います。つまりどっちも一緒。
どうせならもっと当時に寄せた顔の造形にしてくれても面白かったのですが、フツーにイケメンだからいいか。

続いて上半身の比較。
こちらはデイトナ版。

こちらは初回販売分。
ざっと見た感じ1番違うのは右のサスペンダー固定部の紫の塗装でしょうか。厚ぼったさがなくなっていますね。
そして服の色の濃さが異なりますが(デイトナ版の方が暗く、初回分は発色が明るい)、意図的に変わったのか個体差なのかはビミョーな部分ですね。。。

続いて下半身です。
こちらもまずはデイトナ版。

こちらは初回販売分。
前述した通り、デイトナ版は再販分がベースだと思うのですが、見た感だけでは股関節部分が改善されたか見分けはつきません。その他の部分も全く一緒で、上半身より更に見分けが付きづらくなっています。

で、股関節の比較。
左がデイトナ版で右が初回販売分です。初回はとにかく両足の根本が外れやすく、写真の様にガバッと開いて座らせることは加工無しに不可能でした。
一方でデイトナ版は再販分をベースにしているので、ある程度開いても耐える事が出来ました。とはいえ思いっきり胡座をかくように座らせることは難しく、これはもう関節構造上できないのでは?と思いましたね。実際ここまで開くのもちょっとドキドキしていた位、ブリングアーツのクラウド君は下半身の構造が限界なんですよね。
シリーズが続くにつれて改善されるかな〜と思っていましたが、結果的には変わりなく。

バスターソードはもう、全く同じで見分けがつきません。
柄の部分も色が同じだし、これまでどこか違う点がありましたが、これに至ってはマジで同じです。なのでどちらに持たせても大丈夫でしょう。


交換用ハンドパーツ一色。
こちらは初回販売分に付属していたものと同じ、左右分の開き手と武器持ち手です。

こちらが新規パーツのハンドル握り手。
ぶっちゃけ細かいことを気にしなければ、このハンドパーツが無くてもそれっぽく乗っている写真は撮れます。
まぁ私はスクエニの為を思ってお金を落としてあげているので文句はありませんが。。。一応デイトナ単体で購入する人でも心配ないよ!と言いたかったのです。笑

こんな感じで、左右でビミョーに指の角度が違います。ただしグリップの形は左右同じなので、そこまで違いは分からないという。

今回の目玉、ハーディ=デイトナ君です!ジャジャーン
もう見た目に関しては完成していますよね。あの頃のゲームから飛び出してきたかの様な再現度。ちなみにこんな重厚な見た目ですが、オールプラ製でめっちゃ軽いです。

フォルムは左右シンメトリーですが、キャブレター冷却液がないなどの違いはあります。
過去にレビューしたコールドキャスト完成品のデイトナもありますが、あちらはガチで素材的に重かった!今回は取り回ししやすい重さなので、個人的には嬉しいところ。

ただし気になる点はいくつかあります。
まずシンメトリー造形の宿命と言いますか、正面から見た時の歪みが酷い。笑 特に顕著なのはホイールベース周りでしょうか。。。もう見たまんま、かなりの歪みっぷりですね。

後ろタイヤも、真ん中のラインから少しズレてしまっているのが分かると思います。
え?「そんなの可動するから仕方ないだろ」ですって?いやいや待ってくださいお客さん。このハーディ=デイトナくん、なんと驚きの無可動なんですよ!!
そう、なので完全に置物なんですねこれが。一応前後のタイヤは回りますが、ステアリング周りは一切動きません。PA改では当たり前の様にあったギミックが、こうして無くなっていると地味にショックですね・・・LED発光とかいらないけど、ハンドル切れる様にはしておいて欲しかったなぁ。

なので今回のハーディ=デイトナ君は、完全置物として見てください。だってタイヤだけ回ってもしょうがないもん。
あれですね、神羅カンパニーのショールームみたいなところで飾ってあった状態、あれに近しいものがあります。
通りでパッケージのデイトナも真っ直ぐだったはずだわ。

遅れましたが、下部の中心にプラのスタンドが内蔵されており、これを立たせることによって自立して飾る事が可能です。ただし見栄え的には頗る悪くなるので、実際ショーケースで飾る際は使用するかかなり迷うところではあるね。

細かいパーツが多いですが、エッジの効いた造形でバランスの悪さを感じませんね。
この無骨な見た目がまさに男の子の乗り物!って感じがして好きなんですよ。現実世界のV-MAXもとても格好良いのですが、やはりそれをカスタムして生まれたこのバイクの方が格好良い!

そう言えばPA改のフェンリルに仕込まれたボタン電池、そのままにしてあるな。。。あれ通電しなかったらモロモロになってダメになるのかなぁ。抜いておけば良かったかも。

各部位のアップで。
全体的にはメタリック塗装なのですが、トーンは落ち着いたカラーリング。まさに渋いですね。
汚し塗装は全くなく、新品!って感じです。先述した様にショールームに飾られていたと考えましょう。

エンジン周りのゴチャゴチャした部分とか、すごいんだぜ!(ギャグ漫画日和)

このマフラーに巻いたバンテージとか、全く機能的に意味ないと思いますが格好良いですよね。
イメージ的にはもっとボロボロなのを期待していましたが、綺麗な巻き方で綺麗な色をしています。

否が応にも目立つキャブレーター冷却液。ちょっと暗めのブルーでシャドーが入っています。
確かコールドキャスト完成品の時は、この入れ物のカラーが違っているのが一つの指標だったんです。もっと明るくてライトブルー寄りなのが初版だったかな。

このヘッド部分なんか無骨そのものですよね。
丸目のライトを装備して、デザイン性を一切排除したシンプルさ。

ハンドルは左右に切れませんが、持ち手部分は上下に動きます。恐らくクラウド君を乗せた際に持ち手をハンドルに握らせやすくする為でしょう。ただしこの部分もプラ製なので、動かすと結構折れそうで怖いんですよね。。。

見えにくい部分までしっかり造形&塗装されています。

テールランプ。
ゲームの世界なのでナンバープレートが無くても大丈夫。むしろこのデザインでどこに付けろというのか謎ですが。

真下から覗くとこんな感じ。スポンサーロゴが見えにくい箇所にあるのは嬉しい配慮ですね。
ただし先述した様に左右の歪みはカナーリあるので、その辺は覚悟して購入した方が良いかもしれません。

では早速、クラウド君がちゃんとデイトナに乗れるのか検証したいと思います。パッケでは普通に乗れている様に見えますが、そこはまぁ、スクエニなので。しっかり見ていきたいなと!

フェードイィィィィーーーーーーン!!!(唐突に頭の中にリフレインする神谷明ボイス)

合 体 ! ! !
ダメ〜〜〜(トム・ブラウン風)

すみません、ふざけすぎました。
真面目に見るとですね、まぁこんな感じですね、ハイ。正面や斜めからだとしっかり登場できている様に見えますが、サイドから見るとなんとも情けない格好に収まっています。
でも、横から見なければ良いだけだから!サンプル写真にも横から撮った写真は無かったしね。。。
問題は2点ですかね。ステップに足を乗っけようとすると、足の曲がる範囲が狭いのでどうしても前の方に乗せることしかできない点。もう1点は上半身の前後可動域が狭いので棒立ちポーズになってしまうこと。

例えばこの写真で説明すると、本当はもっと前傾させたいんですよ。でもそれができない。
さらに前傾にした上で顔を上に向けて変にならない自然なポーズにしたい。でもそれもできない。首の可動範囲も狭いんですよね地味に。。。結果、写真の様に力の入り切っていない搭乗ポーズになってしまうのです。

後ろから見るともっと面白くて、シートに跨っていませんからね。笑
シートより前のエンジンタンク部分に跨っているので、夏場とか股間がファイガで焼かれた所じゃあない位ヤバいと思いますよ。あれ、その辺はソルジャーだから問題ないのか(すっとぼけ)。

まぁ文句ばっかり書いていても仕方がないので、なんとか格好よく撮れるように頑張ってみますかね!
実際問題、乗せてしまうと些細なウィークポイントは気にならないものです。。。いや、やっぱ気になるな。

書いていませんでしたが、バスターソードは付属の軸を背中のパーツと交換してあげれば担がせる事が出来ます。
バスターソードのどちらの穴に軸を通すのか、それは貴方次第。。。

キービジュアルのポーズ。
やっぱこれだねぇ。。。と言わざるを得ない構図。これをやりたいがために購入した方もいるのではないでしょうか。ちなみにバスターソードが長くてこの角度だとソードだけ浮いてしまいます。そこは気をつけましょうね。

おや、クラウドさん。格好良いポージングで一体何処に立っているのかな?

答え:ハーディ=デイトナの上でした。
バイクはバランスが良いので、ちょっと頑張ればこうしてハンドルの上でも立たせることが出来ます。

アクロバット走行を披露する元ソルジャー。エキサイトバイクか!

「このバイクもすっかりボロくなっちまったなぁ。。。そろそろバイク王にでも売り飛ばすか」と考えている図。

あ!ホモぉ。。。ではなくこの場合、クラウドコピーで良いのかな?
同じ素体を持っていると、こういう遊びも出来るのが楽しいですね。

こっちみんな。
例えイケメンでも2人同時に見つめられるのは無理な模様。

せっかくなので何人か乗せてみた。まずはティファ。
スケールは同じなので問題ないとして、足が長いので曲げて乗るとハンドルに腕が届きませんでした。
とは言え、現実にもこんな綺麗なお姉さんがバイクに乗っていることがありますよね。お似合いです。

続いてエアリス。元々の可動範囲が狭いので、どうやって乗せようかと思っていた所・・・あえて立たせるという選択肢が。
スカート部分は軟質なので跨らせても意外と大丈夫なのですが、やめときました。代わりにロッドを持たせて暴走族の総長風に。。。
「この中でホーリーにビビってる奴いる?いねぇよなぁ!!」

バレットは完全にサイズ間違っていますね。これじゃあ三輪車に乗っているみたいだ。笑
でも雰囲気的にはバレットのぶっきらぼうな感じがこのデイトナに合っているのかも。

社長も下半身のスカートが妨げになるのかなと思ったのですが、普通に跨がせることができました。
しかしそれでは社長っぽさがないので、こうして足を引っ掛けて乗せることにしました。これで生意気なオレ様社長の出来上がりです。

天野喜孝絵でこういう構図あったなぁ。。。
もちろんデイトナはおろか、クラウドやティファもこんなアニメっぽい見た目じゃあなかったですけどね。天野絵って昔の日本の人物画っぽい雰囲気だし。

大きさ比較。縦にはそんなですが、やはり横に大きい。
以上でした〜。
個人的に初回販売分のクラウド君は関節がクタクタになっていたので、こういう形で2体目が手に入って良かったですね。塗装の劣化もないと思いますし、ただ1体だけで良くて前のを持っている方であれば、デイトナ単体で購入する方が良いと思います!
デイトナ単体は、大きなエラーがない状態である程度満足出来ると思います。ボリュームもありますしね。
歪みや動かせる部分が少ないのに目を瞑れば、ファンの方以外が手にしても良いクオリティなのではないかと。私の様に色々なキャラクターを乗せてみるのも楽しいですよ!定価に見合ったクリティかと言われたら、即座にNoって答えますけどね!
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