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ドラゴンボール超 BWFC 造形天下一武道会3 SUPER MASTER STARS PIECE THE SON GOKU -DAIMATSURI SPECIAL ver.-

バンプレストより「ドラゴンボール超 BWFC 造形天下一武道会3 SUPER MASTER STARS PIECE THE SON GOKU -DAIMATSURI SPECIAL ver.-」のレビュー。


発売日:2025年4月
価格:8,778円(税込)
スケール:NON(約30cm)
原型師:山下マナブ

箱表。従来のSMSPとは異なり、オールカラー印刷で豪華な見た目に。箱のサイズや材質、形は同じです。
写真にはありませんが、いつものプレバン形式で箱のサイズとピッタリ同じの輸送箱にて到着。中はブリスターではなく、プライズと同じでダンボールで固定されていました(頭部のみプチプチ保護)。

2020年開催造形バトルロワイヤルでファンアワードを獲得した原型師「山下マナブ氏」が魅せる、渾身の孫悟空が特別カラーで再登場!30cmを超える圧倒的なスケールとクオリティを誇る珠玉の造形『SUPER MASTER STARS PIECE』!(公式より引用)




左右のデザインもこれまで通りですが、カラーリングは1種類のみなので、バリエーションの掲載はありません。

このフィギュア、通称「バイバイ悟空(原作最終回の扉絵がモチーフの為)」と言われているのですが、これはねぇ・・・公式からの紹介にもあった通り、最初は2020年に発売されたんですよね。SMSPシリーズの後半に出たもので、当サイトでもレビューしたSMSPゴジータの次に出た記憶があります。

当時は私はこの悟空を買い控えていたんですよね。個人的な感想なのですが、SMSPゴジータのクオリティがこれまでと比べると少し「ん?」と感じる部分が多かったのと、コロナ禍で世間が大人数との接触を大きく隔離していたので。多分世間の動きもそんな感じだったんじゃあないかな。

そしたら、あれよあれよと価格が高騰しまして。笑
元々生産していた量も少なかったのかな?一時期はA賞で10万円くらい付いていた気がします。D賞(二次元彩色)とか市場に出回りもしなかったので、相場が全く分かりません。

で、再販を待ち望まれていた中、はや4年・・・アニメ「ドラゴンボールDAIMA」の放送開始イベントに合わせて、今回リニューアルカラーで再販されました!ヤッター!パチパチ
元々は1回5000円のくじ形式でしたが、今回は会場で先行販売(即完売だったそうです)、その後プレミアムバンダイにて受注販売されました。私は一次受注で手に入れたのですが、最終的には三次受注まで行き、欲しい人は一通り手に入ったんじゃあないですかね。

くすんだ緑カラーの補助台座が付属。
使用しなくても自立しますが、長期的に飾るのであれば使用した方が良いと思います。見てくれは悪いですが。笑
一応、ちょっとだけ傷や穴などの造形がありますね。

全景。やっぱり。。。良いですね!(ミーハー)

当時は「表紙の龍がいない状態ってシュールすぎるやろ〜飾りにくくない?」って思っていましたが、まぁ今でもその思いがない事もないのですが、造形の良さでそんな事どうでもいいんだよ!とねじ伏せに来ている感がありますね。























お顔。バトル時の険しい目つきではなく、穏やかなタイプのフォルムをしています。

元々のSMSPを所持していないので比較が出来ませんが、調べていると細かい部分で違いがあるようです。アイプリントも異なっており、今回の方がアニメに近い?雰囲気らしく、まぁ所持していない私からしたらこの悟空がスタンダードなのですが。笑

個体差は分かりませんが、アイプリントのズレは無いですね。結構顔の中で占める面積が大きいので、これでズレていたらかなり目立つだろうなぁと。
「プリント感が強い」という意見もあるようですが、まぁ言われたら確かに。白目部分が多いのと、平面的な造形が原因でしょうね。とは言えこの部分を造形するのは違和感でしか無いので、ある程度は仕方ないかな。

右目部分は角度によりますが、少し膨らんで造形されているようにも見えます。
右手に隠れてかなり見えにくい部分ですが、造形の手抜きは全くありません。

横から見て。鼻にかけてのライン、そして開いた口に対しての顎の絶妙なカーブが見事ですね!
目の下のラインはありますが、口角部分のシワのスミ入れが無くなっているようです。頬の膨らみがツヤツヤで、首のシワシワ感とのコントラストがちょっと面白いですね。厚化粧で誤魔化している美魔女、みたいな(失礼)。

省略されがちなモミアゲがちゃんとあります。
耳がちょっと大きくない?と思いましたが、調べると元絵もこんな位でした。耳の造形って地味に大変そうですよね。。。人によって形も違うし、中の起伏も細かいし。

尖りに尖った髪の毛。サイヤ人は髪型が変改しないので、悟空は最後までこのとんがりヘアーでしたね。
原作ではベタ塗り、そしてアニメではツルッとしている黒髪ですが、フィギュアとなれば話は別。特にこのSMSPでは、線画入りまくっておりある意味彫刻に近い雰囲気を放っています。

中心の分割線が少し気になりますが、ここは妥協出来るレベル。

線が多めの造形はドラゴンボールらしくない!という意見も分かりますが、ことSMSPに関してはこの方向性で正解と思いますね。大きいフィギュアなので造形が間延びしますし、何より原型師の山下氏の特徴としてこれは残しておいてくれて良かったです。

後ろから見てもすごい髪型。まさにウニ!

髪型といえば、ドラゴンボールでは作中で髪型が変わったキャラが沢山いますよね。孫一家では悟空以外の悟飯、悟天(そしてチチも)。そしてベジータやトランクス(まぁトランクスは長髪になっただけですが)、最も有名なのはクリリン?元々ツルッパゲだったのが魔人ブウ編ではフサフサですからね。「元々剃っているだけ」というクリリンのセリフが衝撃的でしたね。。。

そしてアニメ「ドラゴンボール DAIMA」ですが・・・すみません、見てないんですよね。
なんなら「ドラゴンボール GT」ですらまともに見てないので、私はにわかファン確定なんです。無印・Zしか認めない訳じゃ無いんですけどね。な〜んか見る気にならなくて、今までズルズルと引きずっております。

煽りで。眉毛がとてもにこやかな角度!
この角度から見ると分かりやすいですが、ちょっとツヤ消しが甘いかもしれません。元はどうだったかは分かりませんが、この点においては前回のゴジータから改善が見られなかった、唯一の残念な部分かもしれませんね。

上半身。道着は最終回仕様で、お馴染みの山吹色と青インナーの組み合わせではありません。

今回の悟空は全体的にセピア調のカラーリングになっており、その点も元フィギュアと異なる点だそうです。
どちらが好みかは個人差になるのですが、私は今回の方が造形の雰囲気にマッチしていて好きかもしれません。なんと言っても渋さが違いますよね。

如意棒入れの紐部分に濃いめのスミ入れあり。風にたなびいている造形が見事ですね。
細かい部分ですが、そういう動きのある部分や紐に押さえつけられてギュッとなっている道着のシワなど、私の好きなポイントをしっかり押さえている造形、さすが山下氏、痺れるっス!

特にこういう、少し立った襟部分の造形とかゾクゾクしますねぇ。
別パーツだから出来る部分でもありますが、意外とこういう部分の造形がないとのっぺりした仕上がりになるので、大事なんですよね。

こういう右腕あげてからの、首の筋がこわばって、鎖骨のラインも浮き出て、道着に出来る自然な隙間とか、ね。。。もう、たまりませんね(変態)。
あ、書いていませんが胸の筋肉も素晴らしいです。これ位の肌の色味、そしてシャドーの入り方が好きだな。

ワキは当然ツルツルです。
そういえばサイヤ人ってワキ毛生えているの見たことないな。。。サイヤ人だけじゃなくて、あの世界やとほとんどそうかもしれないけど。ミスター・サタンくらいじゃあないかな、有名なキャラでしっかり毛が描かれているのって。

それはそうとて、筋肉はもちろん、ちょっと下がったリストバンドから出た手首や、ビシッと揃えられた指のゴツゴツした造形など、この部分だけでも見所は沢山ですよ!

手の甲に浮き出た血管・・・男らしい!やりすぎは良くないですけどね。
リストバンとがツルッとしておらず、毛羽立っているのはフェス帰りの学生かな??

横から見ると、道着に隠れた胸板、そして腹筋の造形を微かに拝む事が出来ます。

左腕。ちょっとシワシワじゃね?と思わなくもないですが、このカラーリングの雰囲気だったら良いかな。
逆にアニメカラーだったら合わないんじゃあないかと。この辺は感じ方次第ですけど!
如意棒を持つ手の甲も、筋がバリバリ浮き出ていて男らしさ!

如意棒はプラ製で軽い。分割されており、持たせる事は簡易です。ただ成形色でチープさが目立つのでフィギュア本体との落差が。。。自分でちょっと汚してあげるのが良いかもしれません。

こちらも風にたなびいている帯。かんぴょうに見えるのは気のせい。
中期からは道着の紐を完全に巻き入れていましたが、最終的にはこの形に落ち着きましたね(確かGTでもこの形式だった気がする)。

上着も外に出していくスタイル。
この道着って実は最終回でしか描かれていないので、白黒パートでの描写が無いんですよね(最終回はセンターカラー原稿だった為)。個人的にはいつもの道着の方が好きですが、改めて見ると最終回Ver.のこの道着も悪く無い。

如意棒入れ。量産化に伴って、ちょっと曲がってしまっているのが残念。。。一旦気になると、すごい見てしまう部分だと思います。

恐らく竹で出来ているこの如意棒入れ、無印時代も背負っていたのが懐かしいですね。最初期は伸びる設定画あった気がしますが、超人的な戦闘が繰り広げられる中でいつの間にかそんな普通な設定は無くなりましたね。笑

如意棒は別パーツなのですが、収納することは出来ません。
如意棒入れの方がビミョーに小さ上、穴の造形も見える部分しかないので。とはいえポージングの都合、如意棒は持たせておいた方が良いですね。

すごく細かい部分なんですが、この如意棒を持つ親指の造形、好きだなぁ〜。
本当にリアルな造形というか、山下氏の個人的に好きな部分はこういう造形なんですよね。爪はもちろん、使い込まれた職人の腕というか、美少女の綺麗な造形とは真逆のゴツゴツとした造形。

下半身。重心が下にあるっぽく、ズッシリした見た目。
シワの入り方は完全に後期の鳥山スタイル。深い緑色のカラーリングがマッチしており雰囲気ありますね。

後ろからも。
元々龍に乗っている絵柄の再現なので、軽く浮いている状態みたいになっています。その為、足裏には補助パーツが接着されており、これによって自立させることが可能。

サイドラインのステッチ。こちらも細かい部分ですが、あると嬉しい造形部分。

靴はお馴染みのブーツではなく、通常のローカット。
足首にはオレンジのテーピングを施しており、この仕様は最終回限定っぽいですね。

靴は黒色ですが、セピア調なのでかなり大胆にブラッシングされています。
使い込まれた感というか、履きこなされた感じが出ていますね。

足裏には特にスポンサーロゴ無し。
補助台座なのでソールの造形もありません。



















大きさ比較。
デカァァァァァいッ説明不要!!(刃牙ネタ)やっぱりSMSPのサイズ感、そしてボリュームはワクワクしますね。

以上でした〜。
まずは沢山の人が待ち望んでいたバイバイ悟空を、この様に受注形式でリニューアル販売された事に感謝。あとは同シリーズだとベジータも激しくインフレしているので、あれもどこかのタイミングでリニューアル販売してくれたら最高なのですが、流石に難しいか?(あれも当時カエル顔と言われて買い控える人が多く、弾数が少なく高騰していると思われますが)。

造形に関しては、山下氏が携わるドラゴンボールフィギュアの集大成といった感じで素晴らしかったですね。
人気が出るのも頷けます。シチュエーション的にいらないと思っていてスミマセンでした。笑
カラーリングや造形の細かい変更点に関しては比較出来ませんが、くじで手に入れている人も納得出来る仕様ではないでしょうか?

あとはお値段が5000円くじの頃と比べて値上がりしましたが、確実に手に入れられる事と時代背景、そしてカラーリングの仕様変更などを考えると十分優しい設定だと思いましたね。物価高でどんどん世の中のお値段が上がる中、4年で約3,500円アップは個人的に許容範囲です。現段階で手に入れるのは難しいかもしれませんが、この再販がなされた事で市場価格はだいぶ落ち着いたと思うので、気になる方はぜひチェックしてみてください。オススメです!


Amazonで購入する(価格に注意)

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テーマの著者 Anders Norén

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