バンプレストより「ドラゴンボールZ G×materia TURLES」のレビュー。
発売日:2024年12月
価格:プライズ
スケール:NON(約14cm)
原型制作:VAROQ
外箱表。久しぶりのG×materiaレビュー。
G×materiaシリーズに「ターレス」が初登場!
孫悟空・孫悟飯との戦闘時に放った技をラメ入りクリアパーツエフェクトで再現!(公式より引用)
外箱裏。
今回のターレスを作ったのは、ドラゴンボールフィギュア界では安定のVAROQ氏。主に一番くじ、プライズフィギュアを手がけており、当サイトでも何体かレビューしております。過去に出場されていた造形天下一のインタビューを見る限り、しっかり原作リスペクトを感じる方で好感触!フィギュアのクオリティもファンからは折り紙付き。
ターレスというキャラクター自体はそこまで思い入れが無いのですが、サンプル写真を見た時に「これは手に入れなければ!」と私の物欲センサーがビンビンに反応したんですよね。久しぶりに撮影していてワクワクしましたよ。やっぱりモノが良いとレビューするのも楽しくなりますねぇ(遠い目)。
全景。カッケェー!!プライズでこの格好良さは反則だぜぇー!!
内容物はフィギュア本体と台座、そしてGマテの特徴であるエフェクトパーツ。これは劇中再現として機能する一方、使い所が悪いと安っぽく見えてしまう諸刃の代物です。笑
今回は面積も小さく、必殺技(キルドライバー)部分をカバーするエフェクトとなっており、効果的な使い方がされており良きですね。
お顔。キルドライバーを悟飯に放とうとしているシーンですね。
極まっているなぁ〜最早悟空系の顔の造形に関しては言う事無いですね。個人的にはパーフェクトかと!
ターレスの肌はくすんだグレーなのですが、その恩恵もあるのか眉間や目の下のシワが悪目立ちせず、自然な見え方をしているのもGood。
左目に装着されたスカウターや、口の中の細かい部分の造形も一歳手抜き無し。
口の部分はたまに塗装でやらかしているフィギュアがありますが、このターレスは文句無しです。
ちょうどこの映画がやっていた頃の絵柄が「ほっぺた部分が緩やかにカーブしている」特徴があったのですが、このターレスも何となくそれが見て取れますね。こういう細かいニュアンスをしっかり再現しているのも、VAROQ氏のフィギュアが評価されている理由かなと。
どの角度から見ても造形の破綻が無く、安心して見ていられます。
スカウターのレンズ部分はクリアパーツで再現。一般的には緑色が有名ですが、たまにこの赤色のスカウターが出てくると「おっ」て思いますね。
カカロット(悟空)と全く同じヘアスタイル。ターレスの方がアホ毛が多いらしいんですけど、フィギュアではパーツが細かいからかオミットされています。
程よくシャギーが入っており、全体がツルッとならないよう工夫が施されています。
悟空の髪型を立体化するのは意外と難しいと思います。
何故ならトゲトゲ部分だけではなく、真ん中、つまり頭皮に直結している部分は頭の形に沿って丸いので、生え際部分がどうしても立体化した時に違和感が出るんですよね。
その違和感をどれだけ少なく出来るかが原型師の腕にかかっているのですが、ツルッとした部分はツルッとさせて、尖らせる部分は尖らせる、このVAROQ氏の造形は正解の一つじゃあないかと思います。これだけが正解とは言いませんが、少なくとも明かに感じる違和感はないので・・・。
戦闘服はベジータやナッパと同じ旧式タイプ。新しい肩パッドがな無いタイプより、こっちのが好きだったり。笑
色はターレス軍団専用カラーで、くすんだグレーとパープルがクールですね。白の縁取りラインが結構太めで、幾分ポップな印象も受けます。
腕周りは筋肉質ながらもスマートな印象。ちょっとバリが残っていますが、兼ね許容範囲。
アームカバーはベジータみたいな手袋ではなく、結構ゴツめのシルエットですね。こちらも太めのラインで、ちょっとレトロな感じもあります。
パーに広げた指は親指同士が繋がっています。型崩れ防止策としても良いですね!
エフェクトを取り付けると見えにくい手のひらも、バッチリ線が彫られています。
指が短めな気もしますが、何だかちょっと可愛い。笑
爪の造形がありますが、塗装は特に無し。
背中。基本的に成形色ですが、ツヤは程よく抑えられており安っぽさは感じません。
過去のドラゴンボールフィギュア(中澤造形)によくあった、後頭部下首部分の菱形造形はありませんでした。
ベジータと違って、ターレスやナッパ、ラディッツは裸の上から銭湯スーツを着ているんですよね〜。
こんなん絶対被れたり、擦れて血が出たりすると思うのですが、サイヤ人だから肌が強いんかな?しかも汗で臭いとか・・・まぁ二次元にそういうのは野暮というモノですか。
腰回りから下半身にかけて。
良いですね〜この太ましさ!よっ、キレてるキレてる!!上半身は割と細マッチョのきらいがありましたが、比べると下半身はドシっとした太ましさ、そして筋肉の造形のモリモリ感が素晴らしい。
腰には大猿化が可能な尻尾を装備。ラディッツと違ってしっかり鍛えてあるから握られても平気だろうなぁ。
パワーボールそ自分で作り出せるサイヤ人のエリートですが、自分では流石に制御できないからか作中では変身する事は無かった記憶。
お尻の右側には、支柱にぶっ挿す用の穴が空いています。目立つ箇所ではない且つ黒色なので、自分でパテ埋めして別の台座を自作するのも良いかもしれません。
どうせならお尻の部分も隠すスカートにデザインにしたら良かったのに・・・鳥山センセ的に、ちょっとしたギャグ要素のつもりやったんかなぁ。
セクシーショットも兼ねて。笑
ブーツはつま先が小さめのスマートなシルエット。こちらもベジータと違って、足首部分にリングが巻き付けられています。そして左足部分にスポンサーロゴ入り。
「はははは!子供が親を殺す、それがサイヤ人だ!!」
「くたばりぞこないがぁ!!死ね!!」
「バカめ、俺に敵うと思うのか!!」
「所詮裏切り者のカカロットのガキを連れて行こうとした俺が、柄にも無く甘かったのだ!!」
「カカロット!!サイヤ人の面汚しめッ!!」
ターレスが出ていた映画「ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦」では、悟空役の野沢雅子氏が悟空・悟飯・ターレスの3キャラを瞬時に使い分けて演じるという驚異的なファインプレーをしています。
悟空・悟飯と違ってターレスは冷酷無慈悲なキャラクターで、実はこっちの方が野沢氏の声質に合っていたり?
この頃はターレスでしたが、まさかその約20年後に悟空ブラックという似た様な悪役キャラを演じる事になろうとは。。。
このターレス、造形・塗装ともに文句無しなんですが一つだけ残念な点が・・・
この写真だとわかりやすいのですが、首の角度がほんの少し右向きにズレているんですよね。サンプルでは真正面を向いているのですが、製品ではご覧の通り。これは大量生産故の「歪み」だと思うので、原型師のせいでは絶対ないんですよね〜。。。ほんと、ここだけ残念でした。
それでも!造形の良さが極まっているので、十分格好良いんですけどね。
なので飾る際は真正面ではなく、少し目線からズラしてあげるのが良いかもしれません。
あとは適当に何枚か〜
大きさ比較。
空中に浮いている分、高さがありますが基本的には飾りやすい大きさかと。
以上でした〜!
これまでターレスのフィギュアは数こそ多くないものの、クオリティの高いものが多かった気がします。そして今回のプライズですが、手に入れやすさやコストパフォーマンスを考えると満足度がヒジョーに高かったです!
VAROQさん目当てで手に入れるも良し、クオリティの高いフィギュア目当てで手に入れるも良し、な一品。
ドラゴンボールのフィギュアって2025年の今では飽和状態なんですよね。ほとんどのキャラクター・シーンが立体化されていて、ユーザーが高クオリティのフィギュアを選べるのが良い反面、多過ぎて手にいれる楽しみや自作するハングリー精神が減退しました。そんな中、まだ「映画キャラ」に関して言うとブロリー以外は数が少なめで。なので今後は一番くじやプライズで、映画キャラのフィギュアが増えてくるのではないでしょうか?個人的に、ボージャック(変身前)のデザインが好みなので、立体化お待ちしております!
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