ファイナルファンタジーVII　BRING ARTS　ユフィ・キサラギ

スクウェア・エニックスより「ファイナルファンタジーVII　BRING ARTS　＜ユフィ・キサラギ＞」のレビュー。

発売日：2024年11月
価格：13,200円（税込）
スケール：NON（約13cm）

外箱表。FF7のブリングアーツも7体目か〜。

造形はオリジナルのファイナルファンタジーVIIに基づき、大きな瞳に快活な表情、特徴的な鉢巻や左肩のプロテクター、活動的な印象の衣装など、ユフィの原点とも呼べる懐かしい姿を再現した。
付属品にはユフィを象徴する武器、大型手裏剣、口を閉じた笑顔、各種交換手が付き、様々なシーンを表現可能だ。（公式より引用）

外箱裏。

今回のレビューには関係無いですが、最近ユフィのフィギュア増えたな〜と思って。PA改はFF7リメイクから1体、FF7リバースから1体、そしてアドラブルアーツ（デフォルメフィギュア）からもリリースが予定されています。
元々必ず仲間になる存在じゃあ無かった隠しキャラ的なポジションだったのに、いつしかヒロインの1人（しかも人気）ですもんね。凄いぞユフィ！

箱の中身はナンジャラホイ。

女性キャラの時はいつも思いますが、ブリスターの面積に対して中身のボリュームが少ないねぇ・・・今回のユフィはまだ武器があるのでアレですが、ティファの時はもうスカスカ過ぎて空気料取ってんのか？！って位でした。笑
写っていませんが、下段にはいつもの台座セット一式が入っています。

全景。顔がピンボケしていて申し訳ない。。。

お顔。
ノムテツの元絵と比べるとキリッとしているというか、なんか男前になりましたね。笑
元絵そのままの立体化では無く、ちょっと今風の顔立ちのエッセンスを加えた感じでしょうか？シリーズ第1弾のクラウドと似たニュアンスですね。

アイプリントの精度はそこそこ。まぁこのサイズにしては良い方かな？デジプリなので近づくと粗が見えますね。

そしてすみません、髪の毛のサイド部分にバリが残っていますね・・・品質管理しっかりしろスクエニ！
チーっと肌の色が白すぎないか？と思うんですが、皆さんどうですか？

モミアゲの部分が結構内側にカールしており、角度によっては目元があまり見えませんね。
髪色はダークブラウンで、ナンバリング版に準拠。リメイク以降は黒髪に近い色味になり、より日本人っぽくなりました。

そしてこのユフィの問題点がいくつかあるのですが。
まずはこの写真2枚を見て、皆さんどう思いましたか？そうなんです、このユフィ・・・

「前髪パーツ　浮いてね　？？？」

はい、コレです。どうやっても浮きます。諦めましょう。
原因は単純にパーツの精度ミスですね。前髪パーツの方に凸ダボが浮いているのでこちらに原因がある様に見えますが、違います。ユフィの顔パーツ、こちらが分厚くて浮いている様に見えるのです。

単純にダボが短かったら足す、長かったら削れば良いのですが、顔パーツは丸みを帯びているため単純に削ってしまっては見た目に不具合が出てきます。なのでどうにも加工が出来ないのです。クソ！

まだ問題はありますがそれ以外の部分を見ていきますかね。
煽りで見るとデジプリ部分がテカって見えますが、実物は気にならないので安心してもらえれば。

ノムテツ元絵は口を開けているので、実はこの表情はデフォルトでは無いのですが、口元はニュッとしていて可愛らしい。ユフィならいかにもしそうだな〜って感じなのが良いです。顎の部分もバリが残っているなぁ。。。

ハチマキ部分は髪の毛パーツと一体化しています。
ユフィのおかげでショートカットに目覚めた女の子、もしくは癖が覚醒した男の子も多そうですね。ティファやエアリスはロングなので、ユフィのタイプ違いがかなり目立つというか。

リアルタイムでFF7をプレイしていないので分からないですが、当時の女性キャラ人気ってどうだったんですかね？
ティファがぶっちぎりで、次がエアリス、そしてユフィかな。個人的な予想は・・・エアリスは良くも悪くも序盤で離脱してしまうのと、ユフィは一応隠しキャラなので存在を知らないままクリアした人もいるでしょうし（今ほど攻略情報も無かったし）。

長く伸びたヒモは別パーツなので動きます。ただし根本はボールジョイントじゃあないので、ヘリコプターみたいな周り方しか出来ません。

出た、セクシーなのかセクシーじゃあないのかよく分からん服！
ノムテツにとってファンタジー世界のくの一がこういうイメージだった・・・のかは定かではありませんが、当時としてはかなりぶっ飛んだデザインだったに違いない。

ベルトやノースリーブニット等、細かいパーツや塗装箇所が多いですが綺麗に塗り分けられています。
おへそ丸出しのナイスくびれはボールジョイント接続の別パーツ。締まった腹筋とチラリと覗くおへそがセクスィー。

この胸の上下についたベルト、なぜこの位置なのかコレまで考えて来ませんでしたが地味にエロいな。
ティファというド級の痴女がいるので霞みますが、実はユフィのプロポーションもなかなかのもの。やっぱさぁ、ボディラインが分かるニットって・・・良いよね！

アミアミ部分はプリントで再現されています。
鉄甲部分はサビ感がある発色で、小さいながらも高級感のある仕上がり。各関節はボールジョイントで、自由なアクションが可能です。

そしていつも言っている気がしますが、用途が謎すぎるデザインのアーマー。
当時からコレについてデザインのツッコミは無かったんでしょうか？先っぽのレンズみたいなのは？腕全体を覆う意味は？全く分からん。

裏側はこんな風になっています。
右肘はボールジョイントでしたが、こちらは流石に見た目上流石に出来なかったっぽいですね。通常の上下のみ可動の関節構造。手首の部分はボールジョイントですが、アーマーに邪魔されてほとんど可動しないのは残念ですね。

下半身。ショートパンツのボタンは外しておく派、ユフィです。
足がめっちゃ長いですね〜全体的にスリムなので余計にそう感じます。太ももほっそい。右足は特に何も着けておらず、左足のアーマーが際立ちます。

後ろ。
お尻も小ぶりな感じで、特にセクシーさは無し。というか、ユフィがスカートを履いているのが想像出来ない・・・KHにゲストで出ていた時はワンピースみたいなのだったっけ？
膝には大きめのボールジョイントが付いています。

アミアミ部分は腕と同じくデジプリです。近くで見たら凹凸がありそうなのにね・・・地味にすごいなスクエニ。

ルーズソックスももちろん装備。ユフィといえばコレですね。
コッペパンみたいなシューズは、つま先可動あり。足首ロールはありませんが、設置は割と良い方だと思います。

靴底にスポンサーロゴ入り。

風魔手裏剣。ユフィの初期武器で、イラストもこれが装備されている事がほとんど。
プラ製な上にめっちゃ薄くて軽い。何かの拍子でポッキリ折らない様に気をつけないと・・・ちなみに刃先が2箇所外れます。マテリアは2つ装着済。

交換用手首は2種×両手分が付属。
デフォルトは開き手で、交換用は武器持ち手と握り手というスタンダードセットです。ちなみに、左腕用のやつは交換してもほとんど見えないです。笑

交換用表情の笑顔。こちらがノムテツ絵の表情なのでデフォルトですね。
前述した通り元絵にはあまり似ていません。なんか額当てもあってか幻想水滸伝の主人公みたいに見えてきた・・・

こちらの表情パーツも当然の如く前髪が浮く仕様。駄目だこりゃ。
しかも最初からセットされている表情パーツと比べて穴が小さいのか、奥まで嵌りにくく余計に隙間が目立ちます。

取扱説明書が付属。

風魔手裏剣を持たせるとこんな感じ。サイズ感はちょうど良いですね〜。
サンプル写真のポージングに、手裏剣の刃部分を持った写真があるのですが大丈夫なんですかねそれは・・・？

ノムテツ元絵ポーズ。

可動範囲について。これが問題その2・・・
基本的にはよく動くと思います。特に下半身は関節の強度もちょうどよく、写真の様に股割りも余裕で可能です。
足首が可動しないので接地面が若干心配ですが、重心を整えてあげればしっかり自立出来るのもポイント。

しかし、上半身・・・の中でも、両肩。
両肩のボールジョイントが・・・硬　す　ぎ　る　！　！（楽天モバ⚪︎ルCMの言い方）
そう、硬すぎてたまったもんじゃあない。

とりあえず普通に動かそうとしても動かず、かなり力を加えてやっと動く兆しが見えます。しかし「ギチギチ・・・」という破壊竜ガンドラもビックリな音を出すので、破損が怖くて全然動かせないんですよね。構造上はコレまでのブリングアーツと同じなので、ちゃんと真上まで腕を上げることが出来るんですけど。

でもこのユフィは中身がおじさんなのか五十肩みたいに全く上がらず、コレによってポージングの幅が狭まりすぎて辛かったです。普通にポーズさせる位なら問題ないのですが、やっぱり武器をブンブン振り回した写真とか撮りたいじゃん？そういう事です。

こちらはリバースの立ち絵ポーズ。
肩をね・・・上げなければ綺麗なポーズが取れるんです。

先述した通り肩は全く上がりません。

「それでもっ！！」byバナージ

なんとーかそれっぽいポージングをしてみる。悪くはない・・・けど、振り上げたいよねぇ。

ワタクシ、レビューの際に補助台座は使わない主義だったんです。写真の中に補助台座があると、何か一気に「おもちゃ」感が出る気がしません？リアルではないですが、出来るだけおもちゃ感がない様にしようとしてたんですね。

でもここ最近はそういうこだわりも無くして、自由なポージングをさせる為に補助台座も使う様にしてみたんですね。コレが楽しいのなんのって・・・やっぱり付属しているアーム台座は使った方が良いです。思ったより写真に映っても変な感じもしないですし。浮遊ポーズはちゃんとアームを使って固定してあげましょう。

なんちゃって戦闘シーン。本来は手裏剣投げないけどネ〜。
険しい顔が付かないので、いまいち締まりがありませんが・・・まぁユフィの性格だったら笑顔で武器を投げることもあるでしょうね。笑

ユフィ「やい、このツンツン頭！もう1回、もう1回勝負だ！」

クラウド「興味ないね」


ここで選択肢が2つ出てくるのですが、「いいだろう」を選ぶとユフィがトンズラして200ギルを失うことになるので注意。「興味ないね」を選ぶのが正解。

シュシュシュッ

ユフィ「ム、逃げる気？ちゃんと勝負しろ！しろったらしろ！・・・シュッシュッ・・・どうしたどうした！アタシの強さにビビってんだろ！！」

クラウド「・・・まぁな」

ここでも選択肢が出現しますが、「何度やっても同じだ」を選択するのはNG。選択するとユフィはまたしてもトンズラを決め込み、結果的に500ギルを失う羽目になります。「・・・まぁな」を選択するのが正解。

ユフィ「へへ、や〜っぱりそうか。ま、アタシの実力からいえばそれも当然だネ」

気分が良くなったユフィは、この後何も盗まずにクラウドたちの元から去ろうとします。そこでチラチラと仲間になりたそうにこちらをみている！！状態になり、選択肢が出現。「ご自由に・・・」を選択するとそのまま去ってしまうのでNG。「ちょっと待った」を選択するのが正解。

ユフィ「・・・ハハーン。さてはアレかな？アタシがあんまり強いんでぜひ助けて欲しいと！このアタシに一緒に来てくれと！そういうこと？」

ここで選択肢が出現。「じょうだんじゃない」を選ぶ人はいないと思いますが・・・選択するとまたしても拗ねてどっかに行ってしまいますので、素直に「・・・そういうこと」を選択しましょう。

しかし！これで安心してはいけません。まだユフィは仲間になっていません！この後に最後の選択肢が出現します。
「・・・名前は？」を選択してしまいがちですが、これを選ぶとユフィから「先に名乗るのがマナーだろ！」と怒られて逃げられてしまいます（しかも700ギルも盗まれる）。

「・・・先を急ごう」を選択すると、晴れてユフィが仲間に加入します。やったね！
しかしユフィの出現条件はランダムなので、選択肢を間違えてしまうとまたやり直しになってしまうのが辛いところ。ユフィの株を上げつつも、最後は放置するというトリッキーな選択肢となっております。

ユフィ「チクショ〜・・・このアタシが負けるなんて・・・」

こういう「劇中シーンの再現」を編集している時、いつもはデジキューブから発行されていた「メモリアルアルバム」を参考にしています。これはストーリーの全編をセリフ起こししたもので、実際にゲームをやらなくても読み物としてゲームのストーリーを体験できるスグレモノ。

しかしこのユフィの様な隠しキャラ（というかプレイ次第で全く出てこないイベント）は、セリフ起こしされていないのが残念。同じく隠れキャラのヴィンセントのシーンはセリフ起こしされていたり、ゴールドソーサーの観覧車イベントは3人のヒロイン全員分が載っていたりするのに・・・。そして何故かユフィが加入した前提で文字起こしされており、カーゴシップので船酔いするユフィのセリフが載っています。加入シーンがないのにシレッと仲間になっているユフィ・・・これ如何に？

大きさ比較。シリーズ共通のスケールです。

以上でした〜。
このシリーズは関節の構造はもとより、個体差による関節の強度にも注意が必要なんですよね〜それを改めて思い知らされたフィギュアでした。
クラウドの股関節が異常に外れやすかったり、セフィロスの下半身がユルユルだったり、今回のユフィの様に逆に上半身の関節がキツすぎたり・・・その辺の品質管理をもっとスクエニには頑張ってい頂きたいですね。

ユフィ自体は再現度そこそこで、ファンであれば買って損は・・・しないかと思います。ただし先述した通り、お顔が現代風にリファインされている感じはあるのでそこは注意ですね。あとは個体差をお祈りして、ちゃんとしたヤツが当たるかですね！なかなか再販されないシリーズなので、気になる方は人柱がてら買っておくのも良いかもね。


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