フィギュアレン

好きなものを、好きなだけ。なフィギュアレビューサイト

ドージ もりもりマッチョVer. 

NaKeShiJiaShaDiao スタジオより「ドージ もりもりマッチョVer.」のレビュー。

発売日:2024年5月
価格:3,520円(税込)
スケール:NON(約18cm)
原型・彩色:NaKeShiJiaShaDiao スタジオ

外箱その①。なんて愛らしいパッケージ!日本ではなかなか見ないセンス。

商品タイトルはしっかり「ドージ」と記載がありますが、箱にはありません。あまりにもグレーだからか、もしくは限りなくそれに似た何かのフィギュアという事でしょうか。。。笑

「ドージ(Doge)」という名称については、簡単に言えば犬のネットミームの総称。2010年頃はネットでコラージュ画像が流行しており、その中でもとりわけ犬のネタ画像に「Doge」という名称が使われ出したのがきっかけだそうです。どちらかといえば日本より海外での知名度が高く、最近で言えば旧Twitter、現Xの創業者であるイーロン・マスクのアイコンがこのDogeに一時期なっていた事でも有名です。

外箱その②。何やら背面には中国語で書いてありますが、読めないので無視です。笑
バーコードもしっかりあるので、海外では店頭で売られているんですかね。

このDogeの元になった画像のモデルは、日本の柴犬「かぼすちゃん」。元は保護犬で、「かぼす」という名前も保護団体が名付けたそうで、かぼすの様に丸顔だったからとか。そして飼い主さんとかぼすちゃんの暮らしを綴ったブログから、画像が流用されたみたいです。

その後もチャリティーオークションで巨額の富を築いたり、その富を全て寄付に回したりと話題に事欠かないかぼすちゃんでしたが、何年か前より病気を患い体調が悪化。懸命な治療の末に無事回復したものの、この記事を書いている数日前(2024年5月24日)、家族に見守られながら息を引き取りました。

飼い主さんのブログにはかぼすちゃんとの日々の思い出の他にも、様々な様子が優しさに溢れた文書で綴られています。かぼすちゃんが亡くなった後も更新は続いており、様々な媒体で取り上げられたりしている様子はかぼすちゃんの世間への影響が伺えますね。

もしかしたらこのフィギュアがかぼすちゃんの亡くなる前最後の「Doge」フィギュアかもしれないと思うと、ちょっとはこのレビューサイトの意義もあるんじゃあないかな・・・と思いつつ、このレビュー記事を書いています。まぁ、紹介するフィギュアがこんなおふざけな感じなんですけどね。笑って見てもらえると嬉しいでっす。

箱を開けるとこんなものが入っています。
クレイと呼ばれる粘土が少量と、説明書です。

冊子を開くと、使用方法が記載されています。どうやらフィギュア本体と台座を接続するためにクレイを使用して下さい、という事らしいですね。

海外のフィギュアは日本と違ってとりわけ精度が甘かったり、こういうセルフケア的な仕様が多いのも特徴。実際に本体と台座はそのままでは少し抜けやすい仕様になっているので、長時間飾る際にはこの説明通りにしてあげるのが良さそうです。

さて、その他の中身はナンジャラホイ。
フィギュア本体、台座、尻尾パーツのシンプル構造ですね。かなり密度のウレタンに入っており、クッション性はグンバツ!

ちなみにフィギュア本体および尻尾はPVCではなくPU(ポリウレタン)です。個人的にこれポリウレタンか?と思う位にずっしりしていて重いんですけどね。。。ポリストーンの間違いじゃね?一緒か?
兎にも角にも衝撃には弱いので(硬度が高いので簡単に割れる・欠ける)、取扱いはガレキと同等と思った方が良いでしょう。

台座。ドージのか細い足をはめ込むダボ穴が空いています。しっかりDogeのロゴ、そして手型入り。

先述した通りクレイを仕様しないと固定は難しいです。
そしてこの台座もPU素材でズッシリと重い!まぁ本体がかなり重いので台座も重くないと意味ないんですけどね・・・そういう訳で、全体のボリュームの割にかなりの重量があります。

本体を台座にセットし、尻尾を取り付けた姿がこちら。おお、勇ましい。。。
果たしてこれは本当にDogeか?と言われたら「ネタです」としか言えないんですけど、おふざけで作ったフィギュアにしてはちょっと完成度が高すぎませんかね。

ちなみに元の画像は頭とちょろっと腕が見えていただけなので、参考にした部分は頭だけですね。その他の部分は「モリモリマッチョVer.」という事なので、原型師の妄想の成れの果て、ということになります。特に上半身と下半身のバランスはデフォルメが効いており、リアルな作風でありながらも体型はデフォルメというミスマッチ感がなかなかオモシロ。





















お顔。うーん、これはDoge!
ちなみに目線は右になっていますが、元の画像では左目線なので反転していますね。似すぎるとOUTなのか分かりませんが・・・

この画像だと可愛らしい柴犬なんですけどね・・・笑
目線に合わせて見てあげるのが一番良いです。特に目の造形はないので、ちょっと平面的に見えるのが残念。

なんという口元・・・首が尋常じゃなく太いので、人面犬みたいに見える気もする。
鼻の下のブツブツがリアル。でも髭は生えていません。

煽りで。
鼻の穴の造形もあります。

では見てもらおうか・・・モリモリマッチョな肉体を!

毛並みはもとより、やはり目がいく大胸筋。犬の骨格を完全に無視した人体構造。だってまず二足で立っている時点でおかしいからね?そして所々でシャドーが効いているのはどういうことなんだよ。よりリアルな筋肉造形に見えちゃうじゃあないか。




恐らくベースは白色で上から塗装していると思いますが、部分によってはハゲているみたいに見えますね。
そして目立たない箇所なのですが、脇腹部分というか脇の下部分がガッツリ塗装がエグれています。しかも両脇共なので、個体差ではなく仕様だと思います。

幸いにも目立たない箇所なので良かったですが、これが初期不良だったらかなり面倒な事になっていたでしょうに。
海外商品はそういうリスクがあるのが大変で、多少の品質のダウンは覚悟の上で購入する必要がありますね。




腕です。この太さ、ヤベェ〜
光の当たり具合ではなく、前が白すぎて前後の色が違いまくっていますね。まぁギリギリ違和感のない範囲に収まっていますが、日本の製品だったらかなり言われている仕様だと思います。もう少しどちらかの色味に寄せたら良かったのに・・・。




肉球は残念ながらありません。それっぽい造形はありますが。
爪がちょっと尖っているのは、凶暴性の表れでしょうか?

背中。やべーですね、鬼の面です。般若か!
こちらは大胸筋や腹筋と比べて毛並みの色がとっても濃い。本体の若干のテカリと合わさってボディービルみたい。
尻尾はマグネット式になっており、一応回転させることができます。つってもプレイバリューは少ないです。




大きさ比較ではないのですが、尻尾の大きさはカシューナッツくらいです・・・ちょっと似ているでしょ。
クルンと丸まっているのが柴犬の特徴。

腹筋〜下半身にかけて。6パックどころか10パック位あるんですが、それは・・・?
ウエストのくびれはあまりありませんが、大胸筋のゴツさと下半身の貧弱さが相まってアンバランスさがより極まっているように感じます。

なんですかこのプリティーなケツは。まるっとしていてテカリもあって、なんともSEXY!
そして引き締まりつつも、締まりすぎていない感じがあるのも良いですね。あまりバキバキすぎても可愛くないですから。




最後はお尻から爪先にかけてのショットで〆。何気にこの柔らかいライン、すごい良いぞ?!
ちなみにお尻の穴はありませんし、性器も当然ありません。













大きさ比較。大体ですが台座を含めて20cmくらいです。小さすぎず、大きすぎず。ちょうど良い大きさでは?

以上、Dogeのフィギュアレビューでした。私としてはこういったおふざけモノって、リスペクトありきのモノだと思うので全然アリですね。フィギュアとしてのクオリティも決して悪くありませんし、好きな人には刺さる感性なのではないかと思います。

難点としては海外製のフィギュアなので手に入れにくい点、在庫の把握が行いづらい点ですかね。購入するにしても海外フィギュアサイトからの輸入になるかもしれないので、これから買おうと思っている方は慎重に。送料とかバカ高いからね、今って円安だから!

かぼすちゃんに最大限のリスペクトを込めて。


Amazonで購入する(価格に注意)

1

次へ 投稿

前へ 投稿

© 2024 フィギュアレン

テーマの著者 Anders Norén

RSS
Follow by Email
Twitter
Instagram