
発売日:2021年8月
価格:1回5000円(税込)
スケール:NON(約30cm)
原型師:山口範知樹

今まで沢山のSMSPをレビューしてきましたが、ワンピースのSMSPをレビューするのは初めてですね。
普段は集めないのですが、このエースは出来の良さと記念に手に入れた感じです。
原型師は山口範友樹氏。ワンピースの造形頂上決戦シリーズではお馴染みの方ですね。ドラゴンボールから始まったSMSPですが、現在ではヒロアカ・ワンピースも加わりラインナップも随分と増えましたね〜

A.ブラシ彩色
B.アニメカラー
C.白黒トーン
D.二次元彩色
となっています。ロット内訳も同じで4:3:2:1の配分。なんだか徐々に徐々にですが、二次元彩色の相場って下がってきていますよね。出始めの頃は革命的な驚きがありましたが、今では素人でも塗装している方もいますし。技術うんぬんより、その塗装方法が世に広まった結果ですかね・・・

今回ご紹介するのは、安定のA.ブラシ彩色です。ロットの中ではん一番数が多いので相場も一番低いかと思いきや、意外と人気なのでそうでもない事が多いカラーです。









あとは珍しく円形の台座が付属するので、それにより1cm程高くなっています。

前回レビューしたMSPエースは小顔かつ三白眼というイケメン過ぎる顔立ちをしていましたが、そちらと比べると幾分3枚目寄りの造形になっています。
特筆すべきはその目。奥行きがあり、別パーツかのような立体感のある仕上がりになっています。ドールアイの技術みたいで素晴らしい!
恐らくこんな仕様になっているフィギュアはそうそう無いかと思われます。SMSPやってくれましたね〜

サンプルではポージングに合わせて後ろに振り返っている様な目線なのですが、このエースは何故か上げた左腕の方向を見つめています。他サイト様のレビューを拝見しても全てこの目線だったので、個体差ではなく仕様と思われます。
あとは口元のシワのラインが濃過ぎる!メラミンすぽんじで擦って落としたい・・・
恐らくニヤッとした表情に上がった口角を表現する為のシワだと思いますが、シワと言うか傷みたいに見えますねこれ。

このフィギュアって恐らく原型師も相当思い入れがあってとこのポージング、構成にしたと思いますし、この仕様変更?は残念すぎるなぁ。
特にエースってキャラとポーズの意味を考えると、グッと来るものがありますからね。
目線が変更された以外の点は、エースのフィギュアの中でも屈指の出来かと思います。まぁ飾る角度を調整して目が見えない様にすれば良いのですが(元々正面から見るようなフィギュアでは無いので)。。。何だか歯痒いですな。

そこ以外は個人的に文句のつけようの無い出来ですので、ここからは色んな箇所を褒めていきたいと思いまーす!
よく見ると眼球部分はツヤがあるのが分かります。若干眉間に皺の寄った表情は、一体何を思うのか・・・
エースの特徴である、そばかすの表現も適度で良い感じです。

原因は目の下のクマ。。。みたいに見えない?寝不足?笑

造形はこれとない程良いので、細かい点が気にならない方には問題無いと思いますが・・・私の様な意地悪コレクター(?)には、このお顔の仕様変更にはガッカリしてしまうかもしれませんね。


テンガロンハット調の帽子は、つばの裏側が西洋の焼き菓子みたいない色合い、見た目で美味しそう〜笑
薄めに造形されているのもポイントです。





ベースもコルクみたいな素材感になっているのが良き!

ブラシ彩色なので当然シャドーが入っていますが、あまり濃くはありません。
それよりも、少しだけですがテカリが残っていたのが気になるかも。

それでもこのエースは、大胸筋がしっかり出ていたり、腹筋やサイドの筋彫りがリアルですね。

このフィギュアの大きな見所の一つだと思いますぜわたしゃあ。
おへそがあの位置ということは、かなりローライズですね。股間に向かって伸びたラインはかなりフェチいので、エースファンの淑女の皆さんは歓喜モノなのでは?笑


サンジだったら毛が当然生えているはず・・・スネ毛もあるし。でもフランキーは無かったなぁ。
肘当てに濃いめのスミ入れが施されているのは良いですね。


好みが分かれそうだな〜と思ったのは、腕の血管表現ですね。ワンピースのキャラクターって顔以外にあまり血管が出ているイメージが無いので、人によっては違和感を覚えてしまうかもしれません。

ログポースは盤面がクリアパーツで、少し濃い目のブルー。中は見えにくいですがちゃんと作り込まれています。

掌のシワや関節なども自然な造形。

手フェチの皆様も満足できるコダワリ具合では無いでしょうか?

こちらも血管表現が多めになっており、男らしさを感じる事が出来ますねぇ。ナップサックを握っているだけなのに、何てセクシーな腕周りなのでしょうか!




質感や塗装、本当に荷物がちゃんと入っている感じもあってとても好み。

何となくですが、硬めの素材で作られたナップサックなんだろうな〜と。


よく見たらこちらにもステッチがちゃんと入っています。

上から覗かないと分からないけどね。上半身と下半身のパーツは接続式なのですが、見てもらえると分かるように嵌り具合があまり良くありません。個体差?




渋めの配色がたまりませんね。使い込まれている様な感じがします。

あとぶ厚め。

ポケット部分やベルトループ部分など、ステッチへのコダワリが凄い。そう言えば原型師の方もジーンズへのコダワリが凄そうですもんね・・・笑

このSMSPエースはガリガリというか、かなり絞った体付き南野が特徴ですね。





写真映えという言葉がありますが、実物ももちろん素晴らしい!

ふくらはぎの筋肉とかどうなっているんだ・・・





グラメンみたいなシンプルなデザインですが、こちらは光沢があるのがポイントです。

大きさはMSPエースもかなり大き目でしたが、SMSPは軽くそれを凌駕して来ましたね。笑

どちらも良い筋肉ですが、SMSPエースはよりバキバキな肉体美、MSPエースは若干ソフトな肉体美、と言った所でしょうか(意味不)。
前述していた帽子の紐や、赤い球のアクセサリーの質感の違いなど、どちらも違っていて、どちらも良い。

ポーチもSMSPのが大きいですが、ハーフパンツはどちらも同じ位の大きさなのが面白いですね。

MSPエースはスリムですが、SMSPエースはよりマッチョに鍛えてきた感じがありますね。あとSMSPエースのが色白です。

という事で、舞台を華麗に去るエースです。








じゃあな、ルフィ・サボ。ちょっくら白ひげの所に会いに行ってくるぜ!
最後は少し真面目に。恐らくこういうシーンを想定して作られたフィギュアじゃあないかと。。。エースの最後は賛否両論ありますが、今となってはいい思い出です。
という事でSMSPエースでした。ベテラン原型師が作っただけあって、素晴らしい完成度でしたね。特に作り込まれた肉体と小物類にはコダワリが強く感じられ、原型師の色が出つつもワンピースの世界観に上手く嵌っていたのが印象的でした!
残念な所は、サンプルと目線が変わってしまった事・・・これが9割です。あと1割は口元のシワが濃かった事。笑
そこ以外は上述の様に素晴らしい出来になっているので、オススメです。
あと個人的にちゃんとした台座が付いていたのが嬉しかったですね。今後のSMSPも付けてくれたら嬉しいなぁ。
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